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島田(琢)
委員 そうした機能は、
農業団体なり、ビートのことですから
北海道庁、いわゆる道にまかしていきたい、こういうお話でありますけれ
ども、私、
北海道の道民の一人として、そういうことを言うと天つばみたいな話になりますけれ
ども、まことに出先の行政としてはビートの問題については、私
ども耕作農民の立場からいえば、不満が一ぱいあるのです。ですから、ストレートにいまの機能を道なら道にやらせるということは、よほど行政的な指導がしっかりしないと、それこそ
責任が希薄になってしまって、従来よりも非常に大きな後退になってしまう危険性を持っている。これは私はひとつ鋭く
局長にも申し上げておきたいし、これを踏まえて出先の道のしりっぺたをたたいていただいて、しっかりした、
振興会の機能を上回るように、
責任を明確に出先の行政機関に負わせていただきたい。負わせていただきたいというとおかしいのですが、私も道民ですから、帰っていって、しっかりやれと道に言うのがあたりまえなんですけれ
ども、どうもとかくそうならない。だから、せっかくの移管の時期ですから、これはひとつしっかりその辺の機能とルートというものを明確にしていただきたい。私は基本的にこの法案を通さないということを言っているのじゃない。
心配だから申し上げているので、ぜひひとつそういう点をはっきりしていただきたいと思います。
それから、時間がないので先急ぎをしますけれ
ども、予算を見ますと、解散時における一般会計の帰属資産の問題がございますけれ
ども、これは総額で十三億一千百三十八万円、こうなっていますし、
農林省が提出しました解散時における資産見込みは十三億八百八十二万円ということで、二百五十六万円というズレがありますね。これは一体どういう性格のものでしょうか。
それから、立ったついでに一緒に
お答えいただきますが、もう一つは、民意の反映をどういう形でやるか、これは非常に大事なことなんです。前段で私、
心配があるということを言ったのは、国になっちゃって手の届かないところに行った、
生産農民や関係者の声が的確に反映しない。それは道を通じてやればいいのだとおそらく
お答えになるかもしれませんけれ
ども、試験研究というのは率直に
農家がその試験場に行って、そしていろいろな注文や、あるいはまた一緒に研究をするというような体制づくりがビートに関してはなければならない。ビートばかりではありませんけれ
ども、なぜ私はそういうことを言うかというと、せっかくT一〇一三ができた。しかし、試験研究で品種をつくる
責任は国が持ったけれ
ども、配布をしていくいわゆる原種、原々種の問題から、種をとって配布をする、そういう過程においても
相当明確なルートがなければ、あのように風一つ吹けば非常に雑交しやすいのがビートの種でありますから、せっかく単胚の優良品種をつくったけれ
ども、
自分のところの畑に植えてみたら、似ても似つかない一〇一三であったということでは困っちゃうのです。ですから、そういうことなんかも十分
責任を持っていただくということがないといかぬのですが、これはやはり
生産者の声というものが試験研究の場においても的確に反映されるということが私は必要だと思うのです。ですから、こういう点なんかはどういうふうにおやりになろうと
考えているのか。ついでですから、この二点、一緒に
お答えをいただきたいと思います。