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宮崎委員 私は、去る六月七日に
久保田委員長その他の
委員の
方々とともに
豊島郵便局を
視察に参りました。その
視察当日に聞いたり見たのしたことを中心にいたしまして、
郵便物の
遅配の
問題職場規律の問題若干
郵便事業のそういった実態につきまして
当局にお尋ねをしたいと思うわけであります。時間があまりございませんので、当日の大体のことを私から申し上げますから、もし間違いがございましたら
当局のほうで御
指摘願いたいと思います。
私
どもの参りました
豊島局は、定員が五百八十四名だという
説明でございます。そして実人員は六百三名、
郵便の
集配をやっておりますところは第一、第二合わせまして二百三十一名、実員は二百五十名でございます。
組合組織といたしましては、全郵政が三百九名、
全逓が二百三十五名未加入二十九名、
管理者三十名、計六百三名ということでございます。十三万世帯を扱っていて、百十八の区に分けているということでございます。
当日の
滞留状況は、通常の
郵便物が約十八万二千通、
書留が約二千九百通、
速達が約二千八百通、小包が約二千八百個、こういったものが
現実に
滞留をいたしております。そしてまた、
局長の
説明によりますと、市民からしょっちゅう苦情が出ている、こういうことでございまして、
速達は
配達を完了するには四、五日かかるのじゃないかというような話でございました。その
原因はサボタージュ、
山ネコ闘争だというような話でございました。その
状況を、私の口で
説明しますよりも、当日の朝日
新聞に載っておりますので少し読み上げてみます。「
久保田円次委員長(自民)ら五党八人の
委員から成る第一班は、午前十一時からまず
豊島局へ。
郵便滞貨が十八万通と記録的な数に達している
同局内には、
利用者へのおわびの
ビラや、
組合、
局側双方の
ビラがベタベタ。一行は
局側の
案内で
集配室へ。腕章をつけた
全逓組合員たちが「断固闘うぞ」「
郵政マル生粉砕」などと激しいシュプレヒコール。
局長の
案内で
滞貨の山をながめる
議員たちに「なにしにきたんだ」などとヤジも飛ぶ。それを止めようとする
管理職との間で口論。」こういったような記事が朝日に出ております。
そこで私は
国民の立場からひとつお尋ね申し上げたいのでございますが、さらに
東京新聞の六月十九日の夕刊に、前の
公取委員長でございますか、谷村さんがこういうことを書いておられます。「
郵便の
混乱はいまもって回復していない。五月下旬に一週間まるまる
配達がなかったのに比べればまだましだが、それでも週に二度か三度という
程度である。」そしていろいろと
国鉄との比較をなさいまして、
郵便の
遅配に対しても文句は言うけれ
ども、局まで押しかけたりしない。これは
国鉄がいわゆる
ストをやりますとお客さんがあのように新橋の駅、そういったところでうっぷんを晴らす対象があるわけでございますけれ
ども、
郵便物の
遅配に対しては
国民としてはまだそこまではでな抵抗は示していない。だけれ
ども、非常に各人が心の中で怒り、憤りを感じているというようなことでございます。私
どももこういう
郵便物の
遅配に対して、またある
新聞にはこういうこともいろいろございます。
通信教育を受けている人がさっぱり
郵便が来ない。ですから、そういった
通信教育の妨げになる、いろいろなことがございます。私
どもは
国鉄が
ストをいたしましても、あるいは私鉄で来るとか、あるいはまた自動車で来るとか
バスで来るとか、会社が
バスを手配するとか、いろいろございますけれ
ども、
郵便物に対しましては何ともいたし方のないような歯がゆさ、いらいらしさを感じます。この点は非常に
労使ともにと申しますか、
郵政当局もあるいはまた
組合側もよくひとつ考えていただいて、表面立って
局舎を攻撃するとかあるいは
郵便配達夫に
暴行を加えるということはないでしょうけれ
ども、どうしてもこの点はほんとうに
都民が怒っております。そしてまた、たとえば
会議を主催する側でも普通の
郵便で出すものを
速達で出さぬといかぬ、あるいはまた
書留で出さなければならぬ、こういうようなことになります。つまり、
郵政事業に対する不信というものが出てきます。これは私は非常にゆゆしいことだと考えております。したがいまして、このような
郵便事業のおくれということに対しましては、もっともっと
当局また
組合ともにこの
郵便の
送達業務の安定をはかるように努力しなければならぬと思うわけでございます。これに対してひとつ
当局のお考え方をお聞きしたい。
〔発言する者あり〕