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広沢小
委員 当然いま最大の問題になっているのは、
景気対策の上から総
需要抑制ということでしょう。その他個人消費支出とかいろいろな問題もありますけれ
ども、柱になっているのは、
金融政策をどうするかという問題と、やはり
財政の問題ですね。これをどうするかということで
調整の柱になってきているわけでありますから、当然その
経済見通しが狂ってしまえばそれにつけてやはり当初立てた
財政規模ですか
予算規模というものが、これがその中の骨子であるいま問題になっております
公共事業にしても、一番これは
景気に
関係がある問題でありますから、それにしても何か対策を講じないで、一応立てたものは変えないのだという
方針であれば、これは
議論だけあって
現実に即さない問題になってくるのじゃないか。
そういうようなやり方が先ほどからありました
財政民主主義の問題にも触れてくるわけでありまして、やはりこれは個々に弾力的に考えていかなければ、金融対策とこの
財政の問題というものはポリシーミックスといわれておりますけれ
ども、一体になって真剣になって考えていかなければ、今日の
景気という問題に対応することにならないのじゃないか、こういうふうに考えるわけです。金融当局も申しておりますように、これからまだ引き締めは強化しなければならないということは、これははっきり
見通しを立てて言っているわけでありましょう。そういうことになれば、いま言うような問題は当然考えていかなければならぬ。
ですから、何もいま、
予算は通ってしまって
執行中でありますから、しかしこれは
補正ということもありますし、そこで率直にやはり
財政当局として真剣にこういった
景気対策の一環に大きなウエートを持っている
立場からは考えていかなければならないのじゃないかと思うのです。いままでのパターンは絶えずそういうことは理論の上ではいわれながら、結局は金融対策だけで何とかするというようなやり方をやってきているように思うわけです。
ですから、この際は、やはりほんとうにこの
物価問題というものが
国民に深刻な打撃を与えているのだ、
政府も全力をあげて
物価の上昇を抑制し安定させなければならぬということであれば、これは
財政当局としても積極的な姿勢を示していかなければならないのじゃないか、こういうふうに私たちは主張するわけですが、その点もう少し前向きにいろいろ検討していく必要があるのじゃないかと思いますので、あとからお答えいただきたいと思うのです。
質問の時間がありませんので、それからもう一つ。そういうことになってまいりますと、
公共事業も、いまやはり福祉関連の生活環境整備にウエートが置かれておりますから、これも内容を十分検討していかなければならないのじゃないか。いまここに資料をいただいている中に、災害復旧あるいは生活環境整備、これについては前回の
見込みと
上半期契約の
見込みとはほとんど変わらないという姿勢をとっておりますけれ
ども、
一般事業といわゆる生活関連の
事業といいますか、これとはなかなか線を引きにくい問題でして、これはいま道路を直すにしてもすべてが生活関連になっているわけでありますから、その点の振り分けというものをどう考えていくのか。ですからいま不自由であろうとも、来
年度にしても、やむを得ないものというものについてはもう少し厳密に振り分けてみる必要があるのじゃないか。そこで、いまここにいただいておりますこの資料についてもう少し具体的な内容の資料を出していただければと、こう思うわけでありますが、その点についてもお答えいただきたいと思います。
それから第三点に、最後に、いま確かに
物価の
関係で、
長岡さんも申しておりましたように、土木建築
関係では
民需のほうが非常に多いわけですね。ところが実態というのはどうなっているかというと、異常な
値上がりでなかなか
契約がしがたい。うっかり
契約すると、毎月毎月このような異常な
物価の
値上がりではかえって損をするのじゃないかというような非常な戸惑いがあるわけです。したがって、
公共事業においても
物価の
影響を受けないわけはないのでありまして、それをあくまでもいままでの
事業費として組まれた範囲内でものを考えるということになれば、地方団体のどこかにしわ寄せが入ってくるわけでありますが、そういう
事業規模と、それに対して組まれた
予算、いまの
物価の
関係、こういうものの取り合わせをどういうふうに考えていくか。
このような異常な
値上がりであれば、場合によってはこの
事業費の修正をしなければならないのじゃないか。それから
上半期の
契約を押えるといいますが、
現実的にいまいうような
民需の
事業はなかなか
契約がしがたいという戸惑いとうものがありますが、
公共事業の
関係においてはいかような
状況になっているのか、その点をひとつお答えいただきたいと思います。