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村岡委員 時間も迫ってまいりましたので、何点か申し上げましてお答えを願いたいと思います。
いまの利息の問題でございますが、特にこれはある地方の実例でございますが、
信用金庫さんあたりで利息が一一%というのもある。それで商工会を通じて文句を言ったら、九・五%にしてくれた。平均八・一一%ですが、ほんとうの零細になると、一一%もとっている例もあるということで、協
会長さんとかまた
理事長さんとか、あるいは社長さんは知らないにしても、末端の支店へ行けば、やはり支店の成績をあげるためにそういうような問題が出ておることも、私
ども承知をいたしておるわけでございます。やはり一一%となりますと相当高い。こういう点改善をしていただきたい。
同時にまた、従来いつもいわれることですが、歩積み両建て、これが依然として行なわれておる。これはなんといっても支店その他になりますと、どうしてもやってくれ、こういうことで、借りるほうは泣く泣くそうしなければ貸さないと言われてやる。
それからまた問題は、定積みみたいなものが完了してもそれを落としてくれない、預けておけ、こういうことを言われる。しかもその部分の、定積みあるいは定期
預金に見合った利息の軽減をしてくれない。それはそのまま預けておいて、貸すものは別に貸しておいてそのままにしておる。これは相銀さんあるいは
信用金庫さんでもあるわけでございます。ここにおいでの方々は、そういう気持ちは毛頭ないだろうけれ
ども、支店長あるいは支店の競争ということによってそういう問題が出てくる。
それからまた、いろいろ
政府系の
制度金融があるわけでございますが、これは商工会とかある団体を通じて相銀あるいは
信用金庫へ申し込む。ところが、私なら私が一定の限度借りておる。その上に五十万、百万あるいは二百万借りる場合、あなたの
ワクはこれだけですよ、したがって
制度金融には貸すことはできぬ、こういう例が非常にあるわけでございます。実際には借りるほうの本人の悪いのもあろうかと思いますけれ
ども、できるだけそういう点のないようにしていただきたい。
それから、いろいろ
問題点があるわけでございますが、この信金さんあるいは相銀さんの
店舗が、合わせますと
全国に約七千店ございますね。この七千店の
店舗の増改築というものは、毎年相当な数で行なわれておる。
預金は
中小企業あるいは地元から集めて、たとえば支店の建設の場合、工事の発注は大建設会社、こういうような事例が非常にあるわけでございます。相銀さん、
信用金庫さん、これは信用を重んずる商売ですから、といってもたかが二億以下あるいは三億以下の建築に、地元の
企業を入札にも
参加させない、こういうことでは非常に困ることである。したがって、こういう
問題点について、
相互銀行さんの協会あるいは
信用金庫さんの協会でいままで話があったかどうか。なかったとすれば、協
会長さん方の
意見はこの問題に関してどうであるか。全部とは言わないけれ
ども、どうも相当数大建設業者にやっておる。
中にはこういううわさがある。建てるときに大建設会社から
預金を一億でも二億でも受け入れまして、そしてその結果入札に入れまして仕事をさせる。
中小企業はそんなことできない。その工事に
参加するために一億も二億も
預金を預けることはできない。したがって締め出されて、わずか三千万、四千万あるいは一億以下の建設工事にも
参加することができない。この点は私
どもも何とかひとつ改善をしていただきたい。
あるいはまた備品でも、相銀さん
信用金庫さん、この七千店で購入するもの、これらも値段が同じで納期がよくて品物が同じならば、大
企業からでなく、ひとつ地元から極力購入するように、相銀さんも信金さんも
中小企業もとも
ども栄えていくようにしていただきたい。どうもそういうほうになると、大
企業のほうへちょっと片寄っている点があるのでないか、こういうふうに私
ども見ておりますので、これをひとつ直していただきたい。
それからまた、今後だんだん
金融情勢が逼迫してまいりますと、従来相銀さんあるいは信金さんから都市
銀行あるいは地方
銀行がコールローンでございますか、こういうものを引き上げていく。いまは利息は安いようですから、コールローンの残高というものはどちらも非常に少ない。しかし今後逼迫してまいりまして今度金利は高くなってくる、ぽんと貸せばこれは間違いない、そうなりますと、逆に
中小企業にいくのがなくなる。このコールローンの今後の考え方、金利が上がったからそちらのほうへどんどん──これは
銀行さんの経営としてはいいのですが、困るのは
中小企業だ、こういうような問題でございます。
それともう一つ、時間もないようでございますので、これは大蔵省のほうに聞きますけれ
ども、
金融制度の
中小企業金融制度の整備に関する答申の
委員の名簿を見ますと、これは商工会とかあるいはそういうような
中小企業の方々の代表が一人も入っていない。これで
中小企業の
金融制度というものがきめられるということは、私は、一人か二人かは今後入れていただかにゃいけないのではないか、こういう考えをいたしております。
以上、時間がないので口早にお話しいたしましたが、ひとつ簡単にお答えを願いたい、こう思います。