○広沢
委員 それからいまやはり
一つの大きな問題になっております事業主報酬
制度について若干お伺いしておきたいと思いますが、まずこれは一応
租税特別措置法の中で五年間ということで考えたということ自体に私は少し異論があるわけです。これは税調では基本
税率に入れることはどうかということの答申があったわけでありますけれ
ども、やはりこれは長い間論議されてきて、一応これはこういうふうにせざるを得ないという段階でみなし
法人としてやることになったわけでありますけれ
ども、やはりこれは基本
税率に入れて考えるべきではないのか。これは言うまでもなくいまの基本的な考え方というか、まあ一個の
企業体として見た場合ですね、そういうようなことから考えていくと、当然いまの事業主報酬ということも他の
企業体と分けた見方をするということはおかしいということで報酬を
認める、こういうことになったわけでありますから、そういう観点から考えてみても、私はこの
制度の導入というのは妥当じゃないか、こう思うわけです。したがいまして、その点がどういうふうに考えられているのか。
それからもう
一つ問題点は、まだこまかくいえばたくさんありますが、時間がありませんので、事業主報酬
制度を青色申告者のみに限ったということについては、私はこれに大いに異論があります。これはいままで青色申告を税務当局がどんどん推進してきたその
意味はわかりますよ。わかるのでありますけれ
ども、やはり当然白色との間には差をつけてきているわけですね。そして推進してきた。しかし二十数年来青色を奨励してやってきて、いまだにできないというところには、もう皆さんがそれをやってらっしゃるわけですから、白色はどうしても青色にならない、帳簿の記帳が言われたとおりきちっとつけられないというところもあるはずなのですね。これは農業だとか零細
企業だとかいう、農業もどんどん近代化してきているところは青色をやっているところもありますけれ
ども、そうじゃない部門もあるわけですね。ですから、そういうふうなことでそこにもう
一つ大きな差をつけていこうということは、やはり問題だろうと思うのです。基本的に考えたら、白も青も全部これは
企業体としてとらえて考え、その上において起こってくる矛盾については別個の考え方でこれを是正することを考えるべきであって、これにおいて白色はまた別扱いだというふうな考え方をすること自体、私は間違いだと思うのです。この点については論議しておると長くなりますので、一応見解を承ってどうしても納得できないところがあったならば、もう一ぺん反問いたします。
その次に公害の問題ですけれ
ども、公害についてはこれはもう基本的には今回もやっておりますが、特別償却
制度ですね、ああいうものを
認めていくということ、これはある
意味においてはわかります。わかるけれ
ども、やはり基本的にはいまのPPPの原則に基づいて
企業が負担すべきである。早くきれいな水、青空を取り戻していくためにはこちらからも応援してやるべきだ。この
意味はわかるのですけれ
ども、やっぱり公害はもう公害罪ができているくらいですから、犯罪ですよ。そういったものに対して基本的にはもうそれをやってはいけないということでありますから、みずからの手でそれを出さないことをやっていくのは当然だと思うのです。そういう観点から立っていくと、このやろうという
意味はわかります。ですけれ
ども、基本的な考え方についてはどうも納得しがたいものである。万一どうしてもということであったならば、完全に公害が出ないという
企業計画をきちっと出さして、これで公害がなくなるのだということの明確なことを確認した
計画の上に立ってチェックしていくくらいのきびしさがなければ、いままでと同じように特別償却を
認めるのだというような形であれば、公害はまだ消えませんからといってずっと続いていくだけで、まだ公害があるじゃないかというような問題さえも出てくるわけでありますから、私は基本的には、どうしてもそれだけ援助しなければならないのだったら、急いでやらなければいけないのだったら、貸付金でもやって
企業の
責任においてやらすというふうに主張したいと思うのですが、その点についてお答えいただきたい。
次は、交際費の問題ですが、交際費の問題についても、私はこれはまだ損金不算入の割合が二五、六%のところじゃないか。ちょっと
数字を聞いておりませんので、
昭和四十五年で二六・何%かになっていると思いますが、したがって、これはやはり一兆円にして二割五分だとすると、約七千五百億は損金で
認められているわけですね。これはこの
数字もいろいろ出てきておりますが、やはりふえていっているわけです。そこでやっぱりこの
税率七〇%を七五%にするというようなことをやっておりますけれ
ども、この程度でどれくらい
効果があるのかということ——いいですか、ちょっと書いておいてください、一ぺんに聞いているのですから。
効果があるかという問題、やはり基本的には私は四百万に資本に千分の二・五ですね、これを足したものに、いま言う
税率を足すというのですが、やはり基本的に四百万というところですね。現実のいわゆる交際費をどのように使っているかというのを階層別に見ていくならば、これはもう一ぺん考えてもいいのではないか、こういうふうな考え方を持っておりますので、主張も加えて質問したいと思いますが、時間が過ぎてしまいましたので、いま数々一ぺんに聞きました。的確にお答えいただきたいと思います。