○坂口
委員 実は例といたしまして高山市に平金
鉱山、休
鉱山になっておりますけれ
ども、あるわけでございまして、この
鉱山の下流のほうから水を取っている例があるわけでございます。その場合に、これは最終的にいろいろなデータが整ったわけではございませんので具体的な問題を問題にしようとは思いませんが、事実問題としてそういうふうな問題があるわけでございます。その平金
鉱山の坑口の辺ではかなり
カドミウムですとか、
亜鉛、銅、鉛、こういったものが出ている。それからかなり下流ではございますけれ
ども、水道の水を取っているわけです。
聞いてみますと、やはりじゃ口のところに出る水の段階では何らいまのところ問題はないということなんですが、その坑口から、かなりと申しますか、少し下のほうまでその川には魚が住まないというようなことがあるわけなんです。幾つかの川が相重なって下のほうに行っておりますので、水を取っておりますところに行きますと、かなりこれは薄められておるということは
考えられるわけです。これにつきましていろいろ聞いてみますと、かなり以前に一度この水を水道に取りたいというふうに思って検査をしたときに
砒素が出たので一ぺんそれを中止したというような歴史的な事実もあるわけです。ところが、最近ではそれが出ないということで、そこからすでに水道水が取られているわけでございます。
私
どもいろいろ
考えてみますのに、そういうふうな休
鉱山でございますので、ふだんのときには流れている水の中にたいへん少ないけれ
ども、たとえば非常に豪雨があったときですとか、あるいは地震があったときだとかというような
あとに、かなり多量に流れ出はしまいかという心配をするわけでございます。この前に
砒素が出たというのは、どうも聞いてみますとあの伊勢湾台風のしばらくした
あとでの
調査であったというようなことでございます。この具体的な問題をいまの段階でここで取り上げるつもりはございませんが、一般論といたしましてこういった休
鉱山が上流にあります場合に、その下流から水道水を取るというようなことは、かなり神経質にやらないとたいへんなことにもなると思うわけでございます。その点、特にこの水道水を取られる場合に、普通の水道を引かれる場合とは別に、休
鉱山が上流にあるというようなときには特別に何かそういうふうなチェックをしておみえになるかどうか、もう一度ちょっとお聞きしたいと思うのです。