○
前田(正)
委員 ぜひひとつ、その整備にも
政府として欠けているところでございますから
努力していただきたいと思うのです。
時間もたってきましたので、最終的な問題について、特に
大臣からお
考えを聞きたいと思うのでございますけれ
ども、実はこういう
シンクタンク的なものができますと、大体客観的なデータを分析いたしまして、そして予測をしたり
評価をしたり、そういった結果出てくるものは、
解決策としていろいろな案が出てきたり、あるいはまたさらには、その政策の手段というようなものも幾通りかのものをここで
シンクタンクとして提言することができるようになります。当然それを決定するような政策決定部門がやるわけだと思うのでございますけれ
ども、そういうようになってくると思うのです。われわれの視察団が、これは雑談の中でございましたけれ
ども、いろいろと話をしておりましたのは、こういうふうに客観的なデータを分析し、予測し、
評価していくというふうな、こういうようなことをやっていきますと、政治的な問題は別ですけれ
ども、社会的な、いま問題になっているような問題については、いわゆるイデオロギーによるところの右か左か、白か黒か、そういうような大きな違いは出てこないのじゃないだろうか、幾通りかの
解決案とか、あるいは提言が出てくると思います。もちろんその政党の
立場によりまして、右寄り的な
解決策をとるとか、あるいは左寄り的な
解決策をとる、こういうようなことは政党によって違うと思うのでございますけれ
ども、こういう社会的な問題にまで政治が持ち込まれて、まるっきり右と左とか白と黒、こういうような食い違いが出てきまして、いろいろと
国民的なコンセンサスを得にくい、こういうようなことを言われておるわけでありますので、せっかくこういう
総合開発機構——もちろん各党も賛成していただけるだろうと思うのでございますけれ
ども、そういう各党みな
協力してこういうようなものをつくって出ていくということになりますれば、なるべく
国民的なコンセンサスの得やすいような
解決策というものが一通りじゃなしに幾通りか出てくると思いますが、こういうものが出てこなければならぬと思うのです。しかし、それにはもちろん
学界とか
経済界とか、
民間の自主的な積極的な
努力、ものにとらわれないような
努力、
解決策というのが非常に必要だと思うわけでございます。また、それに対しては、
政府はひとつ全面的な援助、
協力をして、あまりこれに干渉しない、そして
解決策を出してきまして、それをなるべく
国民的なコンセンサスとして取り上げていくようにしていくべきじゃないか、こう思うわけでございまして、この点が一番、
総合開発機構としての大事な、また
国民から
期待される点だと思うのでありまして、いま申しましたような、あまり干渉がましくなく、あまりものにとらわれないで、ひとつこれを自主的に
運営されるように
政府の全面的な
協力が必要だと思うのでありますが、
大臣の答弁をお願いいたしまして、私の
質問を終わりたいと思います。