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村山(喜)
委員 防災体制ということになりますと、
避難関係を
中心にしてお考えになるだろうと思うのですが、いま文部省のほうでもそういうような
実情にあります。なるほど、七名を配置願いましてやるということは、他の
研究所等に比べたら、これは比較的に見たら、二名ないし四名に対して七名ですから、多いことは事実であります。しかし、多いからといってそれで十分であるかといえば、いま話が出ているような
状態ですから、やはり文部省あたりも、もっとこういうような面にお金をつけてもらうような交渉を、大蔵省との間に進めていただきたいと思うのですよ。その点については、私たちも協力をするのにやぶさかでないわけですから、やはりもっと人命尊重——学問の
研究の水準から見ましても、
日本の
火山の予知学というのは世界ではすぐれているのだけれども、予算が少ないためにアメリカに先を越されているというようなこともいわれているわけですから、そういうような点については、特に、今後問題が出ないうちに早く
措置をしておくべきであるという
意味から、もっと強い態度で臨まれるように
要請をしておきたいと思います。
そこで、次に
避難問題でございます。
避難計画を見てみますと、
鹿児島の市内の場合には、
東桜島地区ですが、ここは四千九十四名、それに観光客を入れまして五千六百十一名の
避難計画をつくっているようであります。
西桜島のほうは七千百八十一名の
避難計画を立てておるわけであります。
この
避難計画の中で、まず
避難港の問題であります。
避難港といたしまして、現在、
鹿児島の
東桜島地区に港が十あります。接岸
施設のないのが一つありますが、あっても、二十トンの船しか着けないような程度のものもございます。
西桜島のほうは十三港、そのうち
施設のないのが三港というような形で、
東桜島地区のほうは、二十トンの船しか着けないようなところが九カ所もあるわけであります。
そこで、先ほどの
報告書を拝見いたしますと、湯之持木港、古里港、
塩屋ケ元港、高免港、野尻港、こういうようなところが計画されているようであります。中には現在
災害復旧でやっておるところもございますが、これはいずれも
鹿児島市
地区に入ります
東桜島地区の港であります。ところが、
西桜島村の四カ所の
避難港は、
整備の必要があるのだということがいわれながら、白浜、西道、武、赤生原というところにヘリポート的の
避難所ほどの
避難港をつくるのだという計画だけは出ておりますが、具体的に、それが予算の上においてもまだ実現を見ていないようであります。
そこで、運輸省に
お尋ねをいたしたいのですが、派遣
報告の中にあります計画の中に入っておりますものは、現在、四十八年度でどれだけの予算
措置を講じていらっしゃるのか、その点についてまず伺いたい。
緊急整備を行なうようになったというふうに書かれておりますが、それはどれだけの
規模で、いつでき上がるのか、その点について
お尋ねをしておきたいと思います。
なお、いま私が読み上げましたそのほかの
地区についての港の
整備は、どういうふうにこれからやろうとしているのか、その点についても
お尋ねをしておきたいと思います。