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安宅委員 当初にそういう
調査をやったとすれば怒りをもって私は云々という三木さんの話がありましたけれ
ども、「心から」じゃない、私はあなたと同じに怒りを持っているのです。それで
通産省、あなた方四十何年ですかからずっとやっておったと言うのですが、市と協議会なんか持っているそうですね。これはカドミウムの
汚染の状態があるから協議会持ったりいろいろやっているのじゃないですか。現在ではこういう鉱山のほうはおそれがないという答弁をあなたはしたけれ
ども、そういうことがあったからこういう協議会をつくったり何回も
調査をしたんじゃないでしょうかね。前の資料、そういうものは
通産省だけでしまっておかないで出さなければならないと思うのですが、そういうことはどうですか。これをちょっと聞いておきます。
それから
環境庁長官、
農林省も知ってもらいたいと思うのですが、私
どもが入手している資料は、先ほど言ったように試験場の場長が、たった一カ所だけの、自分の試験場の場長の
責任のある田だけは〇・〇八じゃない、これは一・〇PPM以上になっているんだということを、県知事と私
どもがやり合っているまつ最中に正義の心を起こして言ったからしぶしぶそれだけは認めたのですよ。いいですか、こういういきさつがあるのですよ。これを知ってもらいたい。だからわれわれは六カ所あるというのは、全部六カ所は一PPM以上になっておるという確信を持っています。その資料を出した者は、毎日新聞の西山太吉さんみたいなことになるとたいへんだから名前は言わない。三木さんが何ぼ一生これはめんどうを見ますなんて言ったって死んじゃったらしょうがないから、将来左遷されたり出世できなかったらかわいそうだから、こっちは名前を出さないだけです。正式の資料を持っているのですよ。私
どもはこれははっきりしてもらわなければならない。それにおそれをなしておろおろしているのが県。正義の科学者というので試験場の場長がこれは実際あったのだということを言ったからあの一カ所だけ認めたといういきさつなんですよ。そこが問題だ。だから私がここで言いたいのは、食糧庁にもぜひ言いたいのは、〇・四PPM以上、一・〇PPM以下の準
汚染米のことについて、これも全部ごまかしています。〇・四PPM以下の資料は、県の資料と私
どもの資料とぴしゃっと一致しているのです。一・〇以下の〇・四をちょっとこした分だとかそれらは全部下に下げている。だからそういうインチキなものを県はあなた方に報告したということになっているのです。
それで、来年の話ばかりしたって困るんで、鬼が笑うんであって、これは
食品衛生法の違反、それからあなた方はそういうものをうその報告を受けて知らなかったといえば
監督不十分ですよ、率直に言うならば。だから
食糧庁長官、
法律もあると思いますが、なかったらあなたの職権でいままでの
調査を明らかにすべきだと思うのです。来年はこうしますじゃ話にならない。来年は、実際に米が実って立毛
調査をしてそして分析の結果が出るのは来年の二月ごろでしょう。そのときあなたのほうは、食糧庁の
検査官は、カドミウムが入ったかどうかわからないから全部買ってしまうでしょう。県知事は最後の交渉で実際に百十八俵分だけは認めて、もう
消費者の腹の中に入っているでしょう、手の打ちようはありません、こういう答弁をしているのです。百十八俵だけじゃないんですよ。私はおそらく何千トンというものがいっておると思うんです。だから吉野川の流域で耕作面積は幾らか、それを聞いているわけです。ですからそういうことから推して
捜査をした状況、なぜ試験場の場長が途中で県が追及を受けておる間にそういうことをやらなければならなかったか。いま
島本委員が言ったように実際に
捜査したのは二名、名前まで知っていると言っている。そういうことをわれわれはあなた方に情報を入れますから、こういうものを徹底的に
調査をやって正しいものをやはりつくるべきじゃないかと思うんです。これはやってもらわなければなりません。やらないと言ううちは私はきょうは引き下がらない。これはただ要請しますだけではだめだから言うんです。これはあなた方の
責任でやってもらわなければならぬ。それから今度は広範なところの
調査を来年の分はしなければならない。そういう必要があると私は思っている。あなた方もそういう立場で来年の
調査はしてもらいたい。
そうしますとここで自主
流通米という問題が出てくる。買い上げて、実際に今度はそこに保管しておった、保管中の分は
食品衛生法の
基準に当てはまらないとかあなたは言ったけれ
ども、第七条を見たらちゃんと「保存」というものは書いてあるじゃないですか。だからそういうことを含めて、そしてあなたのほうでは自主
流通米として買って、今度はこれを売る農協が出てくるわけですからね。買わない。みんな東京から返品を受けているのです。来年の分も返品を受けることは当然でしょう。その補償に至るまであなた方はどうするのか、これははっきりしてもらわないと農民ばかりじゃない農協もみんな困ると思うんですが、そういうことはついてどういうふうな
措置をするつもりか、これもそれぞれ答えていただきたいと思います。特に長官の場合には来年の
措置は一体——ことしの分はインチキだったということははっきりしているのですから、あなたの
責任において再
調査をして理非曲直を明らかにしてもらう、その中から処分者が出ようとやむを得ない、そういう立場でやってもらいたい、これはどうですか。これだけ言っておきます。
〔
委員長退席、
登坂委員長代理着席〕