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小林(進)
委員 残念ながら時間が来たのでございますから、私は用意した
質問は全部できないので、ちょっと一問で終わりますから……。
まず
外務大臣、九月十九日の本
委員会において
外務大臣は、外換銀行不正融資の問題についてこういうことを答えておられる。「
本件と政界との
関係を
政府の手でただせということでございますか。——承りまして、検討してみたいと思います。」これはあなたの
答弁です。どういうふうな検討をされたのか。私
ども、外換銀行の問題についてはその後検討してみました。相当の
資料がありまするから、ひとつ御
答弁をいただきたい。
それから法務省、入管に申し上げます。
これは妓生の入国の問題でございますが、ここで
資料をちょうだいをいたしております。現在六十六名。
昭和四十八年の一月一日から今日まで六十六名の
韓国芸能人、妓生を入れている、こういう話がございましたが、この中で芸歴が一年から三年未満十三名、三年から五年未満が三十六名、五年以上十年未満が十一名、十年以上が六名、計六十六名。学歴は、舞踊学校卒三十一名、音楽学校系卒二十五名、その他十名、計六十六名。年齢は、十九歳から二十五歳未満三十二名、二十五歳以上三十歳未満二十四名、三十歳以上十名、計六十六名という、こういう報告をいただきました。
この前のこの
委員会の報告では、現在七十名おるとおっしゃいました。ここでは六十六名です。四名違います。しかし、この六十六名は、報告にもありますとおり東亜相互企業、秘苑観光招聘
韓国芸能人でありますから、秘苑なんです。さっきあなたは鄭建永とおっしゃいましたが、鄭建永さんというのは
日本名町井さんなんです。私の
質問と同じですから、答えればいいのです。いいですか運輸
大臣、町井さんというのが鄭建永さんなんです。同じなんです。その町井さんのこの企業だけで六十六名というのでございまして、あるいは
日本全国にはこれ以外に、いわゆる秘苑、町井さん以外に妓生を招聘するパーティーが、まだそのほかにあるのかどうか。それを含めて七十になるのかどうか、その点お聞かせ願いたい。
それから、学歴の中に舞踊学校とか音楽系学校卒となっているけれ
ども、これも私は、在日
韓国人に全部聞いて歩きました。舞踊学校卒なんて麗々しくいっておりますけれ
ども、これは
日本における芸者学校ですよ。
日本だって、
日本の芸者さんはみんなおさらいおさらいといって、三味線習ったり踊り習ったりしていますが、それでございまして、これはやはり芸者学校、妓生学校卒業なんでございまして、学歴というようなものではございません、こういう報告を受けておりますけれ
ども、これは麗々しく音楽学校卒などといって学歴をお見せになりましたけれ
ども、妓生であることには間違いございません。これを芸能人というならば、
日本の芸者も芸能人であるはずであります。
日本の芸者も芸能人といっていいかどうか、これもあわせてひとつ御
答弁をいただきますると同時に、私は時間がないから言うのでありまするけれ
ども、私は法務省に言いますけれ
ども、こういうふまじめな、妓生の入国などということはやめてもらいたいと思う。私はほのかに聞くと、いわゆる官僚陣営においては非常に苦々しく考えていらっしゃるそうでありまするけれ
ども、何か上のほうから、政界、財界の圧力でやむを得ずこれを入れざるを得なかった。いままで十七回これを繰り返したそうですが、
一体延べ何千人になるのか。しかも帰られるときに、大体一人平均二百万円ばかり金をお持ちになって帰るそうでありますそれを
計算すると延べ何億になるのか。その
資料とあわせて、提出ですよ、提出を願うと同時に、これは私は、
日本と
韓国とのまじめな、永遠の国交の回復のために、こんなふまじめなことはやるべきではないと思う。これこそ両
国民族に対する重大な侮辱であります。一部の特権階級だけをおもしろい目にあわせるだけであって、
両国の民族にとっては恥ずかしい存在でありまするから、これは取り消すべきだ。私はその点をひとつ承っておきたい。
いま
一つ私は法務省に申し上げますが、この秘苑が銀座と湯島にあることだけは申し上げましたが、その湯島の秘苑のこの前の社長がわれわれの友人であった元代議士の平井義一君であるということを、私はこの前の
質問で申し上げましたが、いま平井君がこれをやめて、現在湯島の秘苑の社長は高木民司という方がおやりになっているというから、これが
一体間違いはあるか、間違いがないか。
あわせて、その高木民司さんというのは横浜の入管の元所長だ。入国管理局ですか、入管の所長であった人で、
昭和四十三年三月にこの横浜の入管の所長をおやめになって、そして四十五年の六月からこの秘苑の経営陣に加わって社長をおやりになっているということでございますが、これが
一体間違いがないかどうか。ならば、秘苑の妓生などのいわゆる入国を直接預かっているその入管の所長さんが、こういう妓生をはべらしている秘苑の社長におなりになるような経緯が
一体どうして生まれたのか、その内容、おい立ちについて私はひとつお尋ねをしておきたい。
次には、これは
警察庁と厚生省に私はお尋ねいたします。
これもこの前の
質問の続きでありますけれ
ども、覚せい剤であります。たいへん覚せい剤がある。この覚せい剤は、
警察庁からいただいた
資料にもはっきりしていますように、ほとんど
韓国であります。
韓国から入ってまいりまして、ことしだけでも、密輸入で押えられたその覚せい剤だけでももはや三十一キロであります。これは〇・一グラム二千円ですから、三十一キロというのは約六億から七億。これまた、少しまぜものを入れて、歯みがき粉なんかを入れれば、これが約十億か十五億に化けるような膨大なものが、
警察当局があげただけでも入ってきた。そのほとんどが
韓国でございますけれ
ども、私
どもの調査によると、この覚せい剤の原料はほとんど
日本から行っています。これはお医者さんもいられるからよくわかっていると思いますけれ
ども、メチルエフェドリンとかいうむずかしい名前の覚せい剤がほとんど
日本から行っている。この
日本から一年間で約七千キロという膨大な——一グラム二万円もするものをつくる原料が七千キロも
日本から
韓国へ行っているが、
韓国という国は、これはほんの、かぜ薬か何かにちょっと入れる原料なんでありますけれ
ども、これをほとんど使わない。しかも覚せい剤にも使わない。
一体、
韓国でこれが何に化けているのかという問題が
一つであります。
しかも、この覚せい剤の製造は、そう片手間に簡単にできるものじゃない。相当大がかりの規模、工場がなければできないというのでございまするから、この
警察庁があげただけでも三十一キロなどという膨大な覚せい剤をつくっているのでありますから、相当規模の膨大な工場があって、そして製造せられて、もっぱら
日本へ
日本へと草木もなびく勢いでこれが密輸入せられて、
日本人の青壮年——みんな、覚せい剤を飲んでいるのは二十代から三十代で、
日本人のうちの九割も占めているのであります。青壮年の魂を腐らしているのであります。その工場を押えることができないのか。それこそ日韓の会談で、お互いの
警察の交流か何かで、そういう製造元を何とか押えて、この
日本人の魂を腐らすようなそれを撲滅することができないのかどうか。
私は、これは
結論だけでありますけれ
ども、以上、各省に御
質問を申し上げまして、お答えをいただきたいと思います。