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小林(進)
委員 その済州島観光開発計画に基づく
調査報告というのは、これは運輸省を含んで、いまあなたが言われたとおりだ。
海外技術協力事業団の名前で
報告せられた、その
報告の
内容を見ると、まず第一の「済州島の観光地としての評価、将来性」「観光としての魅力」という項目に何が書いてあるか。西帰浦のホテルにはカジノが許可され
外国人旅行者に営業を行なっており、その他妓生パーティやナイトクラブの施設を備えたホテルもある、といって、観光としての評価の中で、一生懸命にあなたはカジノというばくちを宣伝をしている。
外国人のためにナイトクラブや妓生のパーティーがあるのだから、これは観光地の資源として価値があるということを繰り返しいっておられるのです。
国民の税金で、
国民のお金で国の役人がいわゆるよその国の観光地の
調査に行って、妓生の
報告とは一体何ですか。ふまじめもはなはだしいじゃないですか、あなた。しかも、あなた方のこの
調査書を見れば、観光とは女を買うことであり、ばくちをすることであると言わんばかりの
内容が中心になってこの
報告書ができ上がっている。しかも最後へいって、その
報告書の結論として
——これはあなた方の
調査書の七五ページだ。その中の「国際観光振興方針」という中に、まず条件として五つの項目をあげて、その第三には、
外国人観光客に対して入管の手続を簡易にしなさい飲食などに対する減免税措置を講じなさいという項目を掲げるとともに、その次には、済州島の市内に観光客用のレストランやナイトクラブやナイトライフが可能な施設を整備する必要がある。
——私は、ナイトライフということばを初めて聞いた。ナイトライフとは一体何だ。妓生を充実し、ばくち場を充実し、そして夜を昼にかえて遊興堕落の歓楽街をつくるというのがナイトライフだ。これは初めて運輸省観光課と
海外技術協力事業団がつくり出した新しい用語でありますけれども、こういうふまじめなことを
日韓協力の名のもとにやられていたのでは、これは両国の民族に対する重大な侮辱であります。こんなことで両国の発展や融和がはかられますか、あなた。まじめさがひとつもないじゃありませんか。私は時間がないけれども、こういうような済州島の観光
調査報告書などさっそく撤回していただきたい。国の恥です、こんなものは。あらためて健全な娯楽、健全ないわゆる観光を中心とした
報告書に書きかえてもらうことを私は
要求する。
そこで、出てくるのがナイトライフでありますけれども、そのナイトライフの一環として出てくるのが、いわゆる
政府の奨励している売春と覚せい剤の問題であります。いまこの
日本から
韓国へ行く旅行者は、昨年は十八万人だ。ことしはもう十月に達せないうちに五十万人に達しているというのです。その五十万人のうちの八割ないし九割まず九割は全部男子だというのです。御婦人その他は一割弱だ。その九割の男はほとんど妓生と遊ぶことを
目的としているというのだ。そして団体を組んで、あるいは十万円とか十二万円とか経費を組んで
韓国へ行く団体には、ちゃんと、妓生を買いますという料金が公然とその費用の中に組み込まれている。こういう恥ずかしい団体旅行、個人旅行が、今日わが
日本において行なわれている。しかも、
日本人旅行者が
韓国のホテルに泊まりますと、そのホテルには、売春を
目的にした妓生が公々然と出入りをしているというのだな。これはすなわち
韓国の
政府によって、いわゆる妓生がホテルに出入りして売春をすることを公然と許されている。
何で一体これをやるか。いわゆる外貨の獲得のために売春政策を公然と朴政権は許している。これはふまじめきわまる話でありますけれども、なぜ一体、こういう外客のために売春を許しているのかといえば、
日本のいわゆる対
韓国経済侵略政策だ。
日本がおためごかしに
企業進出して、
韓国を
経済の植民地化するようにみんな不当な
経済進出をしている。借金はふえる。利息はふえる。
韓国は、
日本の
経済進出に伴う利息を払うだけでも借金政策に次ぐ借金政策。その借金政策を解決するために、いわゆるいたいけな
韓国のおとめをいけにえにして、もとでのかからない売春でもって
日本の
経済進出の金利をかせぐ以外にないというのが、
韓国の学生、
ソウルの学生を中心とする
韓国知識人や
一般人の風評になっている。
こういうことを繰り返して行なっているのでございますが、その中にも、言いたくない、言いたくないが、われわれの仲間の国
会議員が同じくホテルへ行って妓生を持ち込んで、
韓国におけるホテルの中でもこのホテルだけは国際ホテルで、ここだけは妓生を入れないのだから、あなたは妓生を連れ込むのはやめてくれと言ったら、何だ、おれは
日本の国
会議員だ、おれは
韓国の生殺与奪の権を握っている実力者の国
会議員だ、そんなことを言うのかと言って暴れて、次の日にはとうとうそのホテルの支配人があやまりに行ったという、実際われわれ自身、同僚の代議士と、自分自身が身の縮まるような、そういう恥ずかしいことが行なわれているのでございますが、
韓国の問題は別として、せめて私は
日本の名誉のために、
政府自体、こういう恥ずかしい観光旅行を少し
チェックしたり
制限をしたりして、
日本民族の名誉を保つような施策を講ぜられる
意見があるかどうか、私は承っておきたいのであります。
大蔵
大臣、為替管理法につながりますから、ひとつあなた、やってください。