○原(茂)
委員 約束の時間がもう来てしまったので、
長官に締めくくり的にいまお聞き願った範囲で御
答弁願いたいのですが、現状を
考えますと、食糧全体からいっても二七・八%くらいのものは今後とも輸入に仰がなければいけない。
石油関係に至ってはもう一〇〇%、あるいは綿花、羊毛に至っても二〇〇%、鉄鋼の
資源などにしてもこれからまた
外国にずっと仰いでいかなければいけないというようなことを
考えますと、冒頭に申し上げたような
わが国の貿易という
立場からいったときの
資源問題というものは、特別に取り上げて
考えていきませんと、
国民生活の安定的な
存立とその平和を
確保していこうという
立場からいっても、これはどうしても無視できない問題なので、したがって
防衛庁は、
経済企画庁でやったらよかろうというのでなくて、やはり
防衛という
角度からいって相当大きな関心を持ち、
組織的な
検討を加えながら、
わが国の
資源問題というものを
防衛庁で取り上げていく、もし
防衛庁が不適格だというなら、
経済企画庁でよろしいというなら、そこで一元的にこの問題を
国民生活の完全な
安定確保という
観点から常に監視をし、
検討を加えていくという
機関がないと、これはもう非常にアンバランスで、しかも民間の業者にほとんどまかされっぱなしで、売らんかな、もうけようかなの
立場で動いている
状態というものが大部分の
状態である。だから
わが国の
ほんとうの
意味の
国民生活の平和なり安定を
確保しようという大事なこの
資源が、しかも物によっては
外国から輸入しなければいけないものが非常にある。しかも
外国との取引が商売本位、もうけ本位で動いているというところにまかされている部門というものに何と何があるかを拾い上げて、
国家的な
見地で総合的な
資源というものをどうしたら
確保し、国民への
供給がなされるかということを十分に
考えていただきませんと、ただ
防衛庁ではそこまでやってなかったというだけではいけないと思うので、私は
防衛庁が適当だというのではないのですが、この機会にとにかく国の
防衛という一面、
資源を取り除くわけにいかない、
資源というのは、やはり
防衛の
一つの面なんだ、こういう
考え方で
長官に強く
認識をしてもらい、同時にこれが閣議で問題になるようにしていただいて、早急に国を
ほんとうに守るという
意味での
資源論、
資源のあり方、
資源をどう手当てするかを長期にわたって
検討を加えていくという
機関が、どこが適当か知りませんが、つくられるような努力をしていただきませんと、現在のように指導をする何をすると言っていながらも、ほとんど民間の大きな資本の動くままに、国民の
生活の安定を
確保するなんということは、眼中にあるといえばあるのでしょうが、実際の足あとを見ると、それとはほど遠いもうけ本位で動いているという
状況を放置しておくわけにいかない。私はむしろ
国家防衛論、愛する祖国を守るという
立場からいっても、この
資源というものをいまこそはっきりと、私がいま申し上げたような見直しを行ないながら、
一つの
機関が正式にこれを取り上げていくということを、国を守るという
担当されている
長官から発言をされながら、
思い切って
長官自身の構想なりができ上がって、それが
国家的な
検討を加えられ、一番適当な
機関としてのこういう研究をし、あるいは推進をし、予算化も行なうというような
機関がどうしてもつくられるような努力をしていただかないといけないのじゃないかという
意味できょうは
質問を申し上げたわけですが、最後にそういうことに対する決意をお伺いして、残念ながら時間切れで
質問を終わりたいと
思います。