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松浦(利)
委員 その苦情の問題については、現在までの料金に関する苦情についてぜひ整理をしていただきまして、あとで教えていただきたい。公社に来ておる苦情の内訳ですね、それをお示しいただきたいというふうに思います。あとでけっこうです。
料金の問題に関連いたしまして、これは
大臣にお聞きしておきたいのですが、これは私も逓信
委員会で何べんか申し上げたのですけれども、最近法定料金を認可料金にしてしまって、いろいろな認可料金があるのです。認可料金というのは、一方的に
大臣の認可を得てどんどんやっていくということで、
国会の審議の
対象にならないわけですね。
一つ二つの例を申し上げますと、たとえば一〇〇番を経由してかける
電話、ダイヤルで一〇〇番を呼び出して通話をする
電話がありますね。一〇〇番
申し込み電話ですね。こういった通話料あるいはそういった一〇〇番を通さない夜間市外通話料、こういったものも実際に認可料金になっておるわけですが、こういうのはやはり
国民的なものだと私は思うのです。こういったものは法定料金にすべきだ、
国会の議論の
対象にすべきではないかというふうに思います。また、プッシュホンですが、プッシュホンで
電話計算ができる
地域というのは非常に少ないのです。にもかかわらず、プッシュホンをつけたら基本料金は、
電話計算ができようとできまいと千三百円いただきますぞ、こうなっておるのです。
国会で議論になったときには、プッシュホンがついた場合は、いわゆる
電話計算の
サービスが開始された場合は基本料は千三百円ですよということで議論ができるわけですよ。
国会でやれば、
サービスを開始するときまでは基本料金を上げるのは待ちなさいということで議論ができるにかかわらず、これが認可料金であるがゆえに、一律に
電話計算の
サービスをしておるところもしておらぬところも、プッシュホンをつけたら千三百円に基本料金が上がるという矛盾がある。これなんかも私は
国民の立場に立ったらちょっと不公平ではないか、不合理ではないかというふうに思います。また、専用回線ですが、特にデータとかその他については、これはデータ
通信関係とかいったものはほとんど全部認可料金なんですね。ところが、この認可料金がはたして妥当な料金であるかどうかということは
国会の議論になっておらない。認可されたあと、どうだこうだという議論になるわけですね。私は全部が全部、試行のものまでも法定料金にせよというようなことを言うつもりはありません。しかし、少なくとも
国民生活に重要な
関係のある一〇〇番
申し込みの
電話とかあるいはプッシュホンの基本料金といったようなものについては、認可料金ではなくて、法定料金だ、やはり
国会で議論するのだという原則を立てておかないと、これからいろいろな新しい
通信施設ができ上がっていくと思うのですね、それが全部認可料金で一方的にきめていかれたら、
国会というのは何を議論するのかということにもなりかねませんので、電電公社は
国会で議論されると非常に困るというのじゃないでしょうけれども、認可料金のほうが都合がいいという面もあるだろうと思うのです。しかしいずれにしても、
国民の
生活に直接的な
関係のある
電話料金、あるいは
郵便料金もそうなんですよ、法定料金にするのだ、そうしておかないと、一体電電公社の
電話料金、
郵便の料金は
公共料金の範疇に入るのだろうかどうだろうか、基本料金とは一体何だろうか、こういった疑問すら
国民の中に与えるようなことになってしまいますので、この点は
大臣のほうから、あまり多過ぎる認可料金について洗い直して、法定料金にすべきものは法定料金に組み込んでいくというお
考えがあるのかどうか。その点をひとつ
大臣から最後にお聞かせいただきたいと思うのです。