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岡田(春)
委員 あったというのはどういう方法で合意されたかですね。あるいは
交換公文でなくて口上書もあるでしょう。いろいろな方法があると思う。そういう点が日韓両国で合意しなければ
調査団を出した意味もないし、韓国のほうだって不安でしようがないですよ、幾らくれるのだかわかりませんでは。何らかの合意が行なわれたということは事実だと思うのです。私はそこで問題がある。いいですか、そこで何らかの形の合意があったとするならば、だから条約
局長が先ほどから盛んに気にしてうしろから耳打ちしているのはそれなんだ。いいですか、金額については昭和四十六年の四月に合意された総額が三百十万ドル。四十六年の四月の
予算に組まれているのは一億三千万円、
交換公文に基づいて。その差額はどうなるのですか。その差額というのは、これだけはあげますよといって合意をしておきながら、それについてその全体の合意についての
国会に対する承認をとってない、そこに問題がある、そうでしょう。カンボジアでプレクトノットというところに電力開発をやった。これは四カ年計画だ。それも全体の総額についての協定の
予算というのは
国会の承認をとってある。それは当然の話でしょう。それと同時にこの
予算上計上をしている、プレクトノットの場合においては。これが
ほんとうの
国会に対する承認の件じゃありませんか。いまの
数字からいくと、条約
局長の前回の答弁の例からいくと、金額については
国会の承認をとってある。その点に関する限りは
交換公文をつくったけれ
ども、この
交換公文は承認をとる必要はない、こういうことがいままでの答弁だった。ところが一億三千万円の
予算を組んだ分は、いま言ったような
外務省の解釈どおりに一応私は認めるとしましょう。一億三千万円はいい。十億何がしから一億三千万円というのを差し引いた残り八億七千万円、この金額については合意をしておきながら、
予算上の計上もしないで総額を合意したという問題について
国会の承認をはかっておらないとするならば、これは明らかに
国会の審議権をじゅうりんしたことになるじゃないか。その証拠にカンボジアの例をごらんなさい。カンボジアは四カ年計画でプレクトノットという協定を
国会の承認をとって、しかもその上に四カ年計画だから
予算上第一次年次は何ぼだということを
予算の上に明らかにしている。こういう点から見ても韓国の今度の問題について、第三次のときにおいてまだきまっておらないが、これは
予算の中に組まれているから、これを
予算に基づいて五億六千万の
交換公文を出したらそれでいいのだ、そういうものではありません。初めに約束した、その約束の総額について
国会の承認をとるべきですよ。そうしなければ筋が通らないでしょう。こういう点の法律解釈まで含めて、私はきょうの御答弁では納得ができません。いつ三百十万ドルになったのか。その理由はどうなのか。そして三百十万ドルについては
日本の国内においての閣議の承認が、あるいは手続があったのか。そして韓国との間にどういう合意が行なわれたのか、それは口上書であったのか、何であったのか、こういう点を私は詳しく聞きたいわけです。そうでないとこれは審議になりませんよ。そういう点をはっきりしていただくために、私は今
国会の質疑はもうきょうで終わりになりますけれ
ども、あと
閉会中であろうが、次の
国会であろうが、私が外務
委員でなくてもかわって来てこれを伺いますよ。この点はひとつはっきりしていただかないと、こういう形であいまいにされることは私は了解できません。こういう点は誠意をもってお調べをいただけるかどうか。そして先ほどからの答弁を聞いていると、明許繰り越しも間違っておりました。韓国の物価騰貴の関係も間違っておりました。これでは
国会の答弁にならないわけですよ。もしそういう
国会の答弁でそのままにしたら、私はごまかされたままでそれは素通りするわけじゃありませんか。そういうことで私は了解できません。そういう点に誠意をもってお答えいただけるかどうか。これは担当
局長よりも
政務次官にはっきり伺っておきましょう。