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山本(鎮)
政府委員 お答えいたします。
拉致されたホテルで大体の時間帯の合う時間で
出庫をした車の数が三十台ぐらいある。それの
捜査をいろいろ進めておるという
お話を申し上げました。そのうち十九台が
事件に
関係ないということがわかったわけでありまして、
あと十一台が残っておるという
現状でございます。しかし、一台について
番号が下四けたしかメモしてないので、一台を調べるにしても、場合によっては二百台、百数十台調べなければならぬということで、非常に時間がかかるということを申し上げておったわけですが、いま
お話がありました
けさの
新聞に出た車、これはそういう中でいま残っている十一台の中の手配の
番号であることは事実です。2077というのがあるわけですが、だからこの2077が百数十台あるということで、いま一台、一台
捜査員が当たっている
現状でございますが、そのうちで
品川55も2077という車は
韓国の横浜の総
領事館の副
領事の
劉永福さんという方が使っていた車であるということが判明したわけでございます。ただこの車が下四けただけなものですから、
品川55も2077が当日そこにいたかどうかということはまだそこまで
捜査が進んでおらないわけでございますので、この車が
劉永福さんが使っていた車がここにいたということを断定するのはまだ早い時期でございまして、これはこれからの
捜査にかかっているわけでございまして、極端なことを言いますと、百数十台の車全部をきちっと
捜査しないと、この車がそこにいたということにはならないわけでございます。この車種は
日産の
スカイラインで、色は
シルバーグレーというようなことまでわかって、いま鋭意この
車自体が当日そこから
出庫をしたかどうか、これの
捜査をしている
状況でございます。
それから
出庫のメモによりますと、時間が十三時十九分に出ているという記録で出ているわけでございます。したがって、これまでの
捜査では大体一時半過ぎに
金大中さんは連れ去られたということになっておりますので、時間的にはやや合わない面が出てきておるわけでございますが、そういう時間の食い違い、それからさっき申し上げました車全体の
ナンバーからの
判断、こういうものを正確にきちっとやらないと直ちにこの車がその犯行に使われたものであるかどうか、これを断定するのは早過ぎるという
状況でございます。