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石野委員 いまウエスチングハウス社の
原子炉についての問題でお話があったが、これはウエスチングハウスだけじゃないのです。GEのものだってまた
事故が出てこないとも限りません。そういう
意味で、われわれは安全の上にも安全を期するような、やはり非常に重大な関心をこれに注がないといけない、こういうふうに思うわけです。燃料を必要とするのは炉があるからですからね。炉がなければ燃料は要らないわけですよ。もちろん、ほかにも研究用の炉もあったりしますけれ
ども、炉を設置するにあたって、ここでいえば二十七の炉を、しかも非常に大きなものがありますね。
〔
委員長退席、福永(一)
委員長代理着席〕
百十万キロワットであるとか百十五万キロワットであるとか、膨大なものが来ておるわけです。そういうようなものに対する
安全性の
確認ということが非常に不安定である。一方では、またそこから出てくる
汚染廃棄物というようなものについての
処理について、まだ十分なそれの受け入れ
体制も確立されていない。先ほどお話しになっております使用済み燃料の問題についても、五十年代の中期には、東海の再
処理工場がこのまま進んでいっても満ぱいになってしまうという
状態でしょう。先ほどのお話では、もし第二の再
処理工場ができなかった場合には、どこかよその国にうまくやってもらうんだというようなことも言っておりましたけれ
ども、しかしそれは気休めでしょう。実際には、どこもここもみんな
廃棄物の
処理で困っておるんですよ。そしておそらくこの年代になってくれば、いまかりにアメリカの再
処理工場に若干の余裕があっても、おそらくここもまた満ぱいになってしまうと思いますよ。そういうことになれば、どうしたってやはりほかに依存するのではなくて、炉の技術について海外だけに依存するのではなくて、これはこの
廃棄物の
処理とか何かについても依存しないで自主的に
処理するという
体制ができなければ、全体としての
原子力計画というものはスムーズにはいかないのですよ。そういう点で
国家計画が、やはり産業界でつくり上げているこういうものとの見合いにおいて不備なものがある、私はそう思うのですよ。これは
原子力局長もいまお話しのように、エネルギーの総合計画の中で
原子力発電の持つ二五%のシェアですね、そういうものをどうしても確立しなくちゃいけないのだということから来ていることなんですけれ
ども、しかし、その総合エネルギー
自体についてもそういうような
意味での検討がまたなされねばならぬものがたくさんあると思うのです。私はここで総合エネルギーの問題をあれこれ申しませんけれ
ども、しかし、いずれにしましても、やはり
原子力の二十七に及ぶところの炉について、もうすでに許認可を与えてきたと思いますけれ
ども、あるいは計画中のものもあるのかと思いますが、——いや、まだ認可のおりてないものもあると思いますけれ
ども、まだ計画中が七つほどありますね、こういうようになっておりますから、いずれにしましてもこれらのものはみな膨大なものですよ、率直に言って。浜岡なんかの場合になれば、浜岡二
号炉というのは八百四十メガワットなんですね。これは何基になるのかわかりませんけれ
ども、一基ですか、これはまあとにかくやはり百十万だとかなんとかというようなでっかいものが次から次へできてくるわけですから、だから
福島の第二号が千百メガワット、東京八号が千百、中部三号が千百というふうにべらぼうに大きいものが次から次に出てくるわけですよ。私は、やはりこういう問題に対する再検討が十分行き届かない中で、この
協定の問題をすなおにわれわれが論議していくということは非常に無理のような気がする。そういう
意味で、いま
堂森委員からもそういう話があったわけですが、私は、この種の問題を
処理するにあたって、
日米協定をつくる前にすでに日仏の間に、あるいは日豪の間に
原子力協定が行なわれておりますが、この日仏あるいは日豪の
協定が発効して以後、どういうようなふうに
協定の実態は進んでおりましょうか。そういう点について御説明いただきたいと思います。