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前田国務大臣 知事がどういうふうな
発言をしたか、私、いま
先生に聞いたわけですが、これはどういう条件下においてどういうお気持ちで御
発言になったか知りませんけれども、知事というのは、やはり民主的な選挙によって選ばれた、いわばその地方の民衆の代表者である、県民の代表者であるという
意味におきまして、電調審でも地元の知事の
意見を徴するということになっておりますから、やはり知事の
意見というものは、そういう地元の声を代表するものだというふうにわれわれは解釈をしております。
現実にどういうふうに地元の意思と反したことをあるいはおっしゃるかどうか知りませんけれども、一応そういう電調審において地元の関係知事の
意見を聞くというのもそういう御趣旨であろうと私は
考えます。
それから、土地の買収を中止しろという話でございますが、(瀬崎
委員「とりあえず」と呼ぶ)とりあえず中止しろということでございますが、これは
ほんとうに、瀬崎
先生、別に役人的な逃げ口上じゃありませんけれども、これは事実行為でありまして、事実行為だけれども、原発に関係するじゃないかというふうにあるいはお
考えであろうと思いますけれども、われわれは、どの地区ですか、赤住地区をどうしておるかという事実は私、非常に不勉強で知りませんけれども、おそらく
局長も、これは報告を聞いた程度だろうと思います。従来はそういうやり方をやっておりまして、
現実に、正式にそういう申請が出てから審査をする。そうでないと、あるいは何かほかの用途で土地を買う場合もありますしいたしますから、その点は、土地を買ったからすぐにわれわれがそれに取り組んで、どうだこうだという
——やはり正式に出てからでないと安全審査もできませんし、その点は、だからいま私がそのことをとめるとかいう問題じゃないというふうに
考えております。
それから、安全性の点はもっと改善すべきではないかという点、これも確かに
先生のおっしゃるとおりでありまして、安全性は解明しなければいけません。したがって、具体的に原子炉の設置の申請が出ました場合には、規制法によりまして原子炉安全審査会で
——審査会にもいろいろございましょう、もっと審査会を拡充したらどうだという、いろいろ
意見があると思いますけれども、普通、審査会というと、
専門家の人が寄ってこれを
技術的に審査をするわけでありまして、その点はまだ学者が不安を持っているじゃないか、きのうも藤本論文はどうのという
意見が出ましたけれども、この論文についても、いろいろなそれに対する反対の
意見も出るやに聞いておりまして、そういう論争がおそらくここ一、二年出ると思いますということを聞いております。また、どんな
意見が出てくるかわかりません。その
段階において、
原子力委員会としても藤本論文
——特にその論文だけを取り上げるわけではありません、いろいろな
意見が出てくるのでありまして、一々その答えはしておるわけにいきませんけれども、そういうふうな問題についても非常な不安を与えておりますから、
原子力委員会としての
考え方も発表したいと思います。けれども、具体的には原子炉についてケース・バイ・ケースにその安全審査に取り組んでいくという点をひとつ御理解をいただきたい。
それから、自主、民主、公開の原則、これはどういうことでございましたか……。