○松田
説明員 在日米軍の施設、区域に基因いたしますいわゆる環境汚染問題につきましては、
政府関係各省といたしましても、すでに各省協議いたしまして、全国の基地のうち、とりあえず十九基地でございます。そのうち
沖繩関係は十一ございます。内地が八つでございます。その十九の基地につきまして、外務省を通じまして米軍側に、基地の公害関係の関係施設の概況、あるいはその廃油の処理
状況でありますとか、そういうふうなものにつきまして
質問書を発しまして、
質問書の回答を現在求めているところでございます。
現在までにすでに、海兵隊関係の基地を除きましては回答書が参りまして、その回答書をただいま検討いたしまして、不明な点あるいは不備な点につきましては米軍側と協議いたしておるところでございます。
ところが、その海兵隊関係の基地につきましては、海兵隊の中の能力といいますかそういう点もございまして、米軍と協議のもとに、米軍の基地内に入りまして、そういう環境関係の
調査をするということになりまして、この面につきましては、直接、
政府関係各省共同いたしまして、米軍の基地の中へ入りまして
調査するということになったわけでございます。
そういうふうなわけで、先ほど先生御
指摘ありましたように、五月の十五日から十九日まで基地内に入りまして、これは
沖繩の海兵隊関係の五基地、海軍関係の一基地、合計いたしまして六基地でございますが、基地内の
調査を始めたわけでございます。
それでまず
政府が直轄といいますか、直接
調査いたしますためには、いろいろ機材その他の準備もございます。体制の
整備もありまして、そういうふうな必要な点がございますが、まず第一次
調査といたしましては、概況を調べる、あるいは排水口の採水地点を
調査する。それに関連する公共用水域の採水地点、その他特定施設といいますか、ばい煙の発生施設でありますとか、いわゆるボイラー等でございます。それから汚水の処理施設でありますとか、それらにつきましての概況を
調査いたしまして、今月の末から来月に予定しておりますけれ
ども、本
調査といいますか、その分析資料、それを採取いたしまして結論をまとめたい、その上で必要な
措置を講じてまいりたい、こういうふうに考えておるわけでございます。それが第一次
調査。したがいましてそれに次いで行ないます、予定しております第二次
調査でございますが、その他の基地につきましては現在、先ほど申し上げましたとおり、回答を検討中でございまして、取り急ぎ米軍側と協議いたしまして、協議が得られ次第、必要がございましたら立ち入り
調査をいたしたい、こういうふうに考えておるわけでございます。