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梅田委員 どういうものかといいますと、
国鉄とアメリカ合衆国、在日米軍との間の輸送協定、こういうものを一体実情がどうなっているかということで調査のために要求をいたしましても、これはお出しにならない。さらに、貨物の
赤字の問題と関連をして、大口荷主の貨物における契約がどうなっているか、具体的に
企業ごと、
事業所ごとの輸送
状態がどうなっているか、その
運賃収入はどうなっているか、割引率がどうなっているか、そういった事態を解明するために、顧客台帳整備基準規程というのがございますが、それに基づいていろいろ資料をつくっておられる、出していただきたいとお願いしたのでありますが、これが出されないのであります。
昨年の予算
委員会におきまして、
国鉄当局が資料を出したがらない、そういう点につきまして、わが党の谷口善
太郎議員が強く要求したことがございます。当時の丹羽運輸
大臣は「資料を隠すなんということは私は絶対にない、またそういうことはあっては相ならぬ、」「したがいまして、御必要がございましたら、
委員長からお命じいただきますれば、私のほうからも命じまして、さっそく出させることにいたす次第でございます」と約束をされておるのであります。しかるに、そのような約束があるにもかかわらず、今日まで私
どもが折衝いたしました範囲では出されないのであります。一体、憲法に示された国権の最高
機関としての
国会あるいは
国会議員、これが国政調査権に基づいて要求をして、この
国会の場に資料を出せないということは許されてよいものでしょうか。これは絶対許されない重大な問題であります。
そこで、私は
国鉄当局にあらためて当
委員会におきまして次の点の資料の提出をしていただけるかどうか、具体的な
審議に入る前にお尋ねをしたいわけであります。
第一、請負業者資格及び指名中央
審議会の実質的な審査基準であります。
第二、工事請負全国Aにランクされる
企業の名称及び個々の業者にかかる
昭和四十六年度の
国鉄契約件数並びに金額。同じく鉄建公団契約件数並びに金額。この一部は鉄建公団でございますから、よろしくお願いをいたします。
第三、本年三月二十二日の新幹線鳥飼周辺における事故の交信テープ。
第四、上野保線区管内の
昭和四十七年度のマヤチャートに関する資料。
第五、
昭和四十一年度以降に発生した人身事故、
国鉄に補償
責任のあるもので死亡事故に限ってけっこうでございます。これの件名、発生年月日、死亡者の数並びに一人当たりの補償金額。
第六、
昭和三十、三十五、四十、四十六年度末の私有貨車、これには米軍貨車を含みます、これの
企業別、車種別一覧。特に上位五十
企業と総計という点で明らかにしていただきたいと思います。
昭和四十六年度の私有貨車割引の
企業別、米軍を含む割引額。これの上位五十
企業と総計。
第七、
国鉄とアメリカ合衆国、在日米軍との間の
昭和三十五年及び四十年から現行までの各年度の次の協定について全文提出願いたいと思います。
一、公務鉄道支払い手続に関する協定。二、タンク車の登録に関する協定。三、冷凍機付き冷蔵車の取扱に関する協定。四、冷凍機付き海上コンテナの取扱に関する協晃五、駐留軍専用線に関する協定。
第八、東京第一、第二、第三工事局における
昭和四十四、四十五、四十六、四十七年度の工事費一億円以上の工事件名と
事業費及び当該工事の契約業者名。
第九、
昭和三十、四十、四十六年度における次の資材の
企業別購入数量と購入価格。
一、セメント。二、普通鋼材。三、車種別に車両。四、規格別にレール。
第十、
国鉄所有地または建造物を無償貸与している相手方、所在地面積、使用
目的。
第十一は、
国鉄用地内での夜間無料駐車の
実態。駐車数の多い上位二十駅における所有
企業名別、車種別台数。
第十二、
昭和三十五年度以降現在に至る
国鉄関係汚職一覧。これは発覚年月、事件名、事件概要、起訴の有無と結果、
部内の処分の概要。
第十三、現在工事中または土地買収中の新幹線について、一件当たり一千万円以上の買収費を要した地名、地番、面積、土地権利者の名称、買収金額。
第十四、東海道新幹線工事以降現在に至る新幹線建設工事中に発生した人身事故、これは三カ月以上の重傷、死亡事故に限ります。これの発生日時、場所、死亡、負傷者の数、事故
原因。
第十五、本年度に
計画されている各管理局、総局別の駅近代化
計画の明細、これには駅名、近代化の内容を含めていただきたいと思います。
第十六、
昭和四十六年度の本社調達品の品目別、業者名別、契約方式別の調達実績。
第十七、東海道、山陽、これは博多まで、東北、上越各新幹線建設工事について、
企業名別の請負区間、契約年月日、着工年月日、完工予定年月日、当初契約金額、最終変更契約金額、これは完工に至らぬものについては現在の契約金額をお聞きしたいと思います。
第十八、今後十カ年の
経営見通しについて。
一、新幹線各線別の損益見通し。二、今回分を除く三回の値上げ
計画の客貨別の実収増率、客貨別の値上げ率、貨物等級制の整理
計画、貨物等級別の値上げ率、旅客基本賃率の値上げ率、旅客料金の値上げ率。三、客貨別の運輸収入
計画。四、旅客収入予測中、料金の占める比率。五、客貨別損益の見通し。六、定員削減の年度別
計画。
第十九、
昭和三十六年度以降各年度別の米軍貨物輸送について。
一、物資別、発駅別発送トン及び輸送トンキロ。二、物資別、着駅別トン数。三、物資別
運賃収入と割引額。四、浜安善発横田行きの米軍貨物の輸送経路。
第二十、出荷契約トン数つき割引について。
一、出荷契約トン数つき貨物
運賃割引の取り扱いについてと題する本社貨物局の指導通達全文。二、
昭和四十六、四十七年度において割引を実施した次の品目に関する発駅、契約
企業名、割引率、割引額。ア、セメント。イ、石油。ウ、鉄鋼及び同製品。エ、自動車。オ、飼料。カ、肥料。キ、紙パルプ。
第二十一、顧客台帳整備基準規程に基づく
昭和四十六年度の発送トン数。五万トン以上の大口荷主の
事業所別発送トン、輸送トンキロ、
運賃収入その他の収入。
第二十二、
昭和四十六年度末における鉄道債券の所有者別一覧と当該所有者の所有金額。
以上の項目につきまして資料の提出を求めたいと思いますが、出していただけるかどうかを聞きたいと思います。