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新谷国務大臣 成田の国際空港の開港につきまして
お尋ねでございましたが、当初
計画をされましたようなスケジュールで進行できませんで、これはまことに申しわけない次第だと考えております。
今日問題になっておりますのは、いろいろの空港そのものの設備
関係は順調に進んでおるのでありまして、問題の最大のものは、
航空燃料をどういうふうにして運ぶかという問題に集中しておるわけでございます。この点につきましては、将来の
航空燃料の輸送を石油パイプラインによって千葉から持っていこうという
計画でございましたが、これには二つ問題がございまして、地元のほうでこの石油パイプラインはどうしても困るという反対運動が起きまして停滞しておりますのと、もう
一つは、技術的に工事上非常に困難な場所が出てきたということで停滞をしておるのでございますが、先般当
委員会においても他に御
質問がございましたので、多少お答えしたのでございますけれ
ども、そういう状況でございますから、じんぜんこれを見送って本格的なパイプラインができますまで国際空港の開港を見合わすというわけにはまいりませんので、この
航空燃料の輸送につきましては、ただいまそれにかわって、暫定的な案でございますけれ
ども、その暫定的な案を立てまして鋭意折衝を続けております。先般申し上げましたのは、この暫定的な
航空燃料の輸送問題につきましていろいろな困難がございまして、なかなか解決の糸口が見出せなかったようでございますけれ
ども、
関係者がみんなそれぞれ手分けをして非常に努力をいたしました結果、二、三の点がまだ残っておりますけれ
ども、さっき
お話しになりましたように、私
どもとしましてはできるだけ近い機会にそれらの問題点を解決をいたしまして、暫定輸送
計画を樹立して、これに早く着工するという段取りで進めたい、こういうふうにいまは考えまして、毎日のようにこの点について努力をしておる最中でございます。
佐々木前
運輸大臣が三月開港ということをおっしゃったということも承りましたが、これはおそらくその当時、三月をめどにして開港の準備をし、それについてあらゆる努力をいたしますという
意味ではなかったかと考えるのでございます。私も一日も早く——国際空港であり、これだけの設備投資をしたのであり、また成田空港が早く開港されるということでその準備をして
関係の方々がいろいろの
計画を持っておられるということもよく
承知しておりますので、そういった点をあわせ考えまして、
ほんとうに一日でも早く開港ができますようにあらゆる努力をしておる実情であるということを御了承いただきたいと思います。