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川村清一君 最後に、私は安保条約廃棄の問題に触れて大臣の御見解を尋ねたわけでありますが、大臣は、意識的にお触れにならなかった。いずれこの問題についてはあらためて本
委員会なり、あるいは臨時国会の場においてお尋ねすることにいたしまして、私の質問は、最後でございますので、いままで質問いたしました結びとして
開発庁長官にお尋ねするわけでございますが、私は、今日の
委員会で四つの問題について質問いたしました。これは、過日
委員会から派遣されて
沖繩の
実情を
調査してきた事柄の中から、早急に
解決を要する問題についてお尋ねしたわけでございますけれ
ども、ところが
長官お聞きになられたように、私の質問の相手は
通産省であり、
建設省、
厚生省、法務省、
外務省でございます。
沖繩県民が当面緊急に
解決してほしいと念願し、陳情、要望しておる問題について、
沖繩開発庁は何ら関知しておらないと言ってはオーバーでございます。オーバーでございますけれ
ども、
解決の能力を持っておらないことは事実ではないかと思うわけでございます。結局、大事な問題をお聞きしたいと思いましても
開発庁ではわからない。それぞれ
関係の省庁になってくるわけでございます。そうなりますれば、例の、
沖繩総合事務局というものを設置するあの法案審議の際に、私
どもはいろんな
立場から
意見を申し上げて議論したわけでございます。で、あの総合
事務局の組織、機構の中には通産も
建設も厚生
関係もあるはずです。そして、それは総合
事務局長のもとに統括されておって、その上に
開発庁長官があって指揮命令を行なうことになっているんだと、私は思うわけでございます。ところが、実際は総合
事務局にそういうものがあっても、
開発庁長官に指揮命令権がないんです。それぞれ通産大臣、
建設大臣、各省大臣の指揮下にある。つまり、すべてが縦割り行政になっておる。したがって、大事な問題について、
沖繩のいわゆる行政を担当されておる
開発庁に聞いても何もわからない。それぞれ
関係省庁にお尋ねしなければならないということになっておるのです。こういう問題がある。これでは何のために総合
事務局などというものを設置したのか、わけがわからなくなる。そこで、
沖繩の問題は、みんなが認識しておるように、
復帰したことによって
解決したのではなくて、これから
沖繩の問題が大切である、かように考えておるわけであります。そうであるならばあるほど、
沖繩の行政の担当
機関である
開発庁の組織、機構、権限、こういうものを
沖繩の今後の行政の上に非常に効果のあるような、そういう形にしていかなければならないと私は思うわけであります。
そこで、
本名大臣は
開発庁長官に就任されてから三カ月おたちになりまして、行政を担当されて、いろいろ経験を持ち、見解もお持ちになっていらっしゃると思うわけでありますが、あなたが担当されておるこの
開発庁の組織、機構あるいは権限というものはこれでいいのかどうか。
沖繩の行政を強力に行なって、県民の希望されておるそういう行政というものを早急に、強力にやっていくためには、いまのような姿でいいのかどうか、私は再検討すべきだと思うわけでございますが、あなたはどうお考えになるのか、
長官のお考えをお聞きして、本日の私の質問はちょうど時間になりましたので終わりたいと存じます。