○福井
委員 委員発言の予定を初めお願いしておこうと思いましたが、若干手違いをいたしまして、関連質問という形で簡単な希望と私の意見も申し上げておきたいと思います。
相当盛りだくさんな、運輸
政策の全般にわたって質問したいという
考えも持っておりましたが、これはあらためてのことにいたしまして、きょうは一点だけにしぼることにいたします。急なことでございますし、また財投あるいは資金
計画の
国鉄に及ぼす影響が相当多うございまするから、この場で明確な答弁をいただくことは期待しておりません。
きょうは、一点にしぼると申しましたのは、市街化されておるところの大都市の中を通っておる
国鉄の高架化だけのことです。たとえば、
運輸大臣の御郷里である北海道のうちでも札幌のごときは、
日本全国のうちでも高架化しなければならない地域が一番多うございます。まあ
運輸大臣自体がわが田に水を引くということになるといけませんから、これはお預けにしておきますが、たとえばということで札幌などはもう一番重大なところです。こういう点、一々申し上げますと鹿児島までずいぶんたくさんあります。
私
たち、今度国政
調査の一地域として鳥取駅の高架化工事の
状況を、
委員長とともに視察することにもなっておりますが、そういう事柄について、いままでのような単年度で
国鉄がもう十年あるいは二十年かけてというようなことをせずに、新たに
田中内閣のもとにおいていろいろの新しい
計画をされておるその中で、運輸
交通の最もベテランであり、この点について最も高い見解を持っておられる佐々木新
大臣のもとにおいて、市街地の高架化について何か画期的な方策を進めていただきたい、樹立していただきたい。簡単に一口でいえば、早くやってもらいたいということなんです。それについては、関連した資金
計画がいろいろありましょう。たとえば
田中総理が書かれた「私の十大基本
政策」の中で、第十番目には「
財政の単年度主義にとらわれることなく、長期
財政計画を策定して、」云々ということがあり、「累計四百五十兆円の公共投資を行ない、」云々ということもありますので、これは高架化のことについて書いてあるわけではありませんが、総括してこういうふうな
考え方でぜひ急速に
計画を立てていただいて、都市内の
交通緩和等に資していただきたいと思います。
先般、私は
斉藤委員と相談しまして、静岡駅だとか、浜松駅だとか、豊橋駅だとか、こういういま東海道新幹線の通っておるところ並びに豊川とかいうところの、今後人口が稠密化しようとしておるところをつぶさに実地に拝見いたしました。ところが、
計画はございましても、なかなかピッチが上がりません。こんなことじゃいけませんので、新
大臣、新内閣のもとにおいて、これは二、三年のうちに、たとえば一兆円を投じてあるいは何兆円も投じて急速に都市内の
交通緩和に役立たせる。昨年、私が
委員長のときに、全国新幹線網十一兆五千億という、これは膨大な
計画だと思いましたけれ
ども、与野党とも一致してこの
法律が通過しております。やろうと思えば、いいことであれば、与野党一致してすぐこれはでき上がると思いますから、この問題
一つを
取り上げても、急ピッチで
計画していただくように熱望して、私の関連質問を終わらしていただきます。