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鈴木力君 そこで、私はそうしてほしいわけです。ともすると、従来いろいろなことがあるわけですから、たとえば
防衛施設庁の事業をやっておる業者が請負をとったとか、そういう話があったことが過去に本土内にもずいぶんあったわけですけれ
ども、あるいは設計についても、たとえば学校でいいますと、教育
担当者の設計にだいぶ
施設庁から注文がついて、設計変更をしたというようなこともどうもあったように聞いております。あったと私は言い切らないほうがむしろいいと思いますからそういう表現にいたしますけれ
ども、これは
沖繩に限らず、私はやっぱりそういうことは厳に慎むべきだということを申し上げたい。非常に中には、たとえば私はいままで文教をやってまいりましたけれ
ども、したがって、本土内の文教
施設については相当部分のところは実際に私は見ております。それで、教育的には常識には考えられないような設計によくぶつかることがある。どうしてこういうことをやったんだと言うと、実は、という話が出た、そういう経験がある。だからいま御
答弁を、これはもう今後この
沖繩に限りません、
ほんとうにきっちりとしたものにしていただいて、そうして完全なる補助ということをわきまえてほしいと思います。特に先ほど言いましたように、礎石とか
——だから
長官から、こちらがしでかしたことに対する対策なんだから、恩着せがましいことは言わないという
長官の御
答弁が先ほどありました。これは
長官の御
答弁だけじゃなしに、末端出先の全職員がこの
気持ちは徹してほしいと思います。何となしに
基地周辺の
施設をしてやるから、道路でも水道でもいろいろありますけれ
ども、病院もありますけれ
ども、それを
一つの売りものにして
基地が進出するというような、そういうことは絶対にないように、ひとつこれは強く御要望を申し上げておきます。そして
施設庁何何という礎石とか、あんなみっともないことはやめたほうがよろしい。これは
施設庁だけ責めるわけではありません。私は学校へ行きますと、この学校は簡易保険何々の融資により建ててもらったものでありまして、ということで、まず郵政大臣の額をかけて、みんなで感謝しましょうなんというようなそんなことは私は教育的にはプラスにはならぬ、よけいなおせっかいだと思いますから、そういう点の配慮は十分してほしい、そういうこれは御要望を申し上げておきます。
それからもう
一つだけ伺いますが、いよいよ
沖繩の
復帰にあたりまして、この法案の
中身にもございますように、
一つだけ念を押しておきたいのは、軍
関係者の離職者、これに
特別給付金の支給の特例を設けておられるわけですね。これは対象者が四千二百九十五人のうち特に三月十五日以降の人たちに二〇%かのまた
特別給付金を支給される、こういう仕組みになっていると思いますが、それと比べますと、私はひとつそれはそれとしてよろしいと思いますけれ
ども、同じように、
沖繩には特に港湾
関係の労働者、これは労働者の種類から言うと四種になると思いますけれ
ども、この四種の人たちの労働内容から仕組みから、こう見ますと、われわれ全軍労といいます軍
関係労働者と質的に何ら変わりがない。ただ雇用
関係の形態が違うために非常に不利な扱いを受けておると思います。で、伺いますと、
政府のほうではこの人たちに三億五千万円かの予算をとって、見舞い金ですか何かに支給をするということになっているということを聞いております。しかし私が行ってみましても、港湾の人たちのストライキのときにも私はちょうど
沖繩に参りましたけれ
ども、あの人たちの真剣な叫びを聞いてみるときに、あの程度のことで煮え切れるかどうかというと、私はどうも同情にたえない、という
ことばが不適でありますが、全軍労との比較からその他のことから考えても、もっと優遇しなければいけないのではないか、
政府として。私は具体的に数字ということになりますとどうなるかわかりませんが、どんなに見ても最低五千万を下らざる金を用意してあの人たちの苦労にこたえる、このことが私はいま大事なような気がいたしますけれ
ども、いかがですか。