○
鈴木力君 私のほうがうっかりしておって、修正したことを忘れておった。
それで、数の比率についてはわかるんですけれ
ども、これはむしろ経済企画庁のほうにお伺いしたいんですが、こういう機構ができる。そして
沖繩県関係者も過半数おる。そこまでは機構的にはわかるわけです。ただ、私の経験では、これは
沖繩とは違うんですけれ
ども、私も東北開発の
審議会
委員に任ぜられまして、
審議会に出ました。そうすると、
審議会は何をするかと言いますと、各省が予算
要求したものをずらっと渡して、
委員には四の五の言わずにこれを認めろという
会議にしかならない。もはや開発
審議会という
——もちろん、その常任の方や何かおって、
会長とかが常時何かやっているらしい。こういうことをもって
審議会をつくりましたといって進めていくということになれば、どんな
審議会をつくっても私は運営上無意味だと思うんですね。したがって、
審議会というものがほんとうに民意を生かすような
審議会になる運営というものは、これはきわめて重要だと思うんです。これは開発庁が扱うことであって、今度から
沖繩の場合には経済企画庁が直接扱うかどうかわかりませんけれ
ども、しかし新全総の
一つにこの
審議会が生きるわけであります。そこで、私はほんとうは経済企画庁の
長官に来ていただきたかったくらいでありますけれ
ども、単なる
沖繩の問題だけでなくて、この新全総の進め方の役所の姿勢が第一だと思うんです。
審議会というのは、ただ並べておいて形式的に一時間か二時間やって、それでもう予算
要求したものをこれを認めなさいと、それで
審議委員から
意見が出てくると、それは他とのバランス上聞くことができませんという形で終わっておる。私は、東北開発
審議会のときには、この予算
要求を出す前に
審議会を招集してはどうかという提案をしておきました。それに対しては答えもありません。結局、各省がそれぞれの予算をつくって構成をして、あと
審議会というものは一応通過した民主的な
一つの看板に使う、これが今日の経済企画庁がやっておる新全総の民主的な機関と称する
審議会の
あり方の実態なんです。うそだと言われても、私は
審議委員で経験しているから間違いない。そういう形のものに
沖繩を持っていかれたら、これまた
沖繩の
人たちは非常に大きな
心配をするだろうと思う。そして、
沖繩県の
人たちはそういう実態を知っているわけです。新全総
そのものに対してもいろいろな批判があるし、問題点がある。そういう意味で、私は先ほど石油企業を例に取り上げて質問を申し上げたんですけれ
ども、そういう形のものになってくるという運営が非常に
心配なんです。したがって、私はこれは最終的には、まあくどいことを、将来のことでありますからどうこうと言ってもしようがないことでありますけれ
ども、
総務長官に、現在までにそういう例がある。そういう
心配が多分にあるわけでありますが、この開発庁が設置をされて、そして
審議会の運営をなさる場合に、十分その点については配慮をしていただきたい。そして
委員の任命なんかについても
現地とのそごを来たさないように、そういう形で運営をしていくべきである、こう思いますけれ
ども、一応
審議会の
あり方についての最終的な担当
長官になるだろうと思いますが、
総務長官の御
答弁を伺っておきたい、こう思います。