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国務大臣(
廣瀬正雄君) まず、
積み立て金と
余裕金の
運用の
改善の問題でございますが、これは、まさに御
指摘のとおり、
簡易保険事業にとりましては、ほんとうに重大な
加入者の
利益に関係のある問題だと思っておりますわけでございまして、しかも、せっかく
先生皆さま方の御奮闘で
積み立て金の
運用が戦前のように、郵政
大臣に返ってきたわけでございますけれ
ども、その実は、すべて財投に奉仕しているというようなかっこうになってしまっておりますので、この点はまことに私
どもといたしましても、遺憾千万に思うわけでございまして、これはぜひ
昭和四十六年度から四十七年度にかけまして、
郵便貯金の問題と取り組んでまいりまして、まだ実現はできていない面がありますことに、まことに残念に思っておりますわけでございますけれ
ども、これは、何とかして実現させたいという最善の
努力を続けておりますわけでございますが、この次は、
簡易保険の私は、
積み立て金と
余裕金の問題に取り組まなくちゃならない、これはもう差し迫った懸案であると、こういうように
考えております。
いま、いみじくもおっしゃっていただいたように、われわれの
郵政事業は、幸いに
郵便貯金にいたしましても、
簡易保険にいたしましても、庶民の
福祉のための
事業でございますから、やってやりがいがあるという
事業意欲と申しますか、というものを強く感ずるわけでございまして、そういうような観点において、この次は
積み立て金と
余裕金の
運用の
改善、これは新しく法律をつくる面もあれば、また、現在の法律の中においても、できる面もございますわけでございますから、そういう問題とほんとうに真剣に取り組んで進んでまいりたい、御期待に沿うような
努力をいたしたいと、こういうように
考えておりますわけでございます。
それから、
保険の
募集、
維持の問題でございますが、これまた御
指摘のとおりだと思うのでございまして、何と申しましても、こうした問題は、
従業員の御協力をいただかなくちゃならないという、これが前提になりますわけでございます。そうなれば、労務関係ということになってくるわけでございますが、まあ
保険事業に限らず、
郵政事業は、また、電電も含めまして、数多い
従業員を擁しておりますわけでございまして、
従業員のお働きに期待しなければならないという面が大部分でございますから、したがって、労使関係、労務の問題については、ほんとうに真剣に
考えていかなくちゃならないと思います。昨日、三局長会議が久方ぶりに行なわれましたので、この労務関係に対しては、ひとつ愛情を持って、誠意と信頼感を傾けてひとつ善処してもらいたい——せんだって先輩各位が
郵便局の仕事をよくしたい、明るい職場をつくり上げたいということで、調査に参りましたところが、その入り口からたいへん失態があったようで、これは何と申しましても申しわけがない、こういうことを絶対に繰り返してはならないぞということを、強調しておいたんでございますが、
先生方の御
指摘になるような遺憾な点が、まだ払拭されたとは断言ができない
状態でございまして、この点は恥しく思っておりますわけでございますけれ
ども、しかし、逐次
改善ができているということだけは私も感じております。
先生方のかねがね御
指摘いただいております方向に向かって、さらに十分管理者
努力を重ねる必要があると、こういうように強く信念をいたしておりますわけでございます。
そういうことを前提として、
保険の
募集、
維持に当たらなくちゃならぬと思いますけれ
ども、その
募集の
目標にいたしましても、ただいまおっしゃいましたように、あまりに過当な、達成のほとんどできないというような
目標であってはならないことは当然だと思うのでございます。その
目標の達成は、何と申しましても、外務員に期待しなければならないわけでございますけれ
ども、外務員の労働強化と申しますか、かえって能率を引き下げるようなことになりましては、たいへんだと思うわけでございまして、その辺は、十分管理者間において注意をしてまいらなくちゃならないと思っております。それと、いまお話のございました、
募集がなるべく容易にできますような各種の資料、すぐれた案内書と申しますか、そういうものも本省のほうで、創意くふうをこらして、つくって、
従業員に渡すべきだと思っておりますし、また、さらに
募集しやすい、いまの経済
社会にふさわしい
新種保険の
創設というようなことについても、絶えず検討を続けまして、そういうような案出をしなければならない、
創設をしなければならない、こういうように
考えておりますわけでございまして、おっしゃったことは、すべてごもっともだと思いますので、十分そういう方向に向かって
努力をしてまいりたい、このように思っておりますわけでございます。