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松永忠二君 前に、レジャー産業に対する
融資は規制しようというようなことで、特に
融資の場合にそういうものについてチェックをして
融資をするのだということはやったことがあるわけです。それからまた現に、たとえば私たちはこの非常な
地価の抑制をしなければならないときに、非常に大規模な工場敷地を買収するというような場合に、
設備投資の計画性から
考えあわせてみて、はたしてそれが妥当であるかどうかという点に非常に疑念を持たれるような、法人の広大な
地域のあれがあるわけです。また、現に数年あるいは十年くらいに
設備投資が予定より非常に減退していて、ほとんど遊地として遊んでいるような
地域もあるわけです。こういうような点を
考えてみると、たとえばそういう際の法人の非常な大規模な
土地取得に対する
資金というものは、はたしてスムーズに貸しているものなのかどうなのか。こういう際には
投資の予定計画と、その
資金の計画とを兼ね合わせて、
土地の取得に対しては抑制をしなさい、そういう計画がない限り取得をしちゃいかぬというような、これはできると思うんですよ、私は。だから、たとえば法人税の、法人の過大な
土地取得に対して税的な面でもっとつけるという点もあるけれ
ども、同時に法人の非常な大きな取得に対して、その
資金が設備の
資金計画と見合っているものかどうなのか。特にいまそういう
土地の取得に対しては、非常に、特に工場の敷地、産業基盤整備のための、そういう見解からくる
土地取得に対しては、こういう抑制
方法を
考えて十分慎重にいわゆる
融資をすべきだぐらいのことは、何もそんなにむずかしいことじゃないと思うんですね。だからできないとは言っても、現にたとえば
日本が高度な
経済成長をどうしてもやらなければいかぬと同時に、レジャー産業に対する
資金抑制というようなものはやっていいわけです。いまや私たちはこういう際に、ただ
国民消費をふやせばいいんだというようなことで、レジャー産業に過大な
投資をしていることに問題があると思うんですよ、そういうことがいいんだという
考え方については。そういうことを一方でやらせておいて、そうして青少年の精神なり、その他道徳だとかそんなことを言ってみたって、さんざん遊ぶものを過大につくらせておいて、そして片方ではそういうことをすることを規制をしてみたって、そんなものは効果ないと思うんですよね。だからそういう面でも問題はあるけれ
ども、かつてはそういうことをやったこともあるんですよ。
だからいま
竹田君が言っているのは、もうそれが問題になっているわけですよ。
土地政策全然なしにこんなことをやってもだめだと、結果的にはそこにもうけさせるだけだ。ただ金を使う、
財政的にももうけさしておいて、今度はそして
金融の面でも貸しておいてもうけさせるという、そんなばかなことをするなという
考えは素朴に持っているわけですよね。あなたは規制はできないような
お話だけれ
ども、そういう点になると規制はできるじゃないですか。そういう
融資なんかを十分に慎重に
検討すべきだと言って、
金融面からチェックをするくらいな
方法はあると思うのです。ないじゃないと思うのです。そんなものは具体的にやっていると思うんですよ、そういう過大なものを。だからそういう点について野放しにしておかないでもいいんじゃないかというのが
竹田君の
議論であり、ただそれを抽象的に、いや
調査してみたって発表できないし、
調査の結果はまだわからぬと言っていたんじゃ、ちっとも
議論も進まないし、私たちは具体的にそういうことはやれると思うのですがね。何かそういう点について、あれですか、指導されたり、何かそういう点に前進した具体策を
考えては全然いないんですか。