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説明員(国川建二君) 水の問題について申し上げます。
昨年も非常な渇水がございまして、御
承知のように、非常に困ったわけでございますが、
沖繩本島全体といたしまして水資源は非常に乏しいところでございます。そのためもありまして、現在おもな水源となりますのは、本島の北部の地区に大
規模なダム群等をつくりまして、水源を手当てする以外に方法はないわけでございますが、そういうことから、ほぼことしじゅうに完成を
予定されております福地ダムが完成いたしますと その日量十万トンの水源
確保が行なわれるわけでございまして、この
海洋博もあわせてでございますが、将来の水
対策といたしまして、この福地ダムから石川を経由しまして那覇市付近までできる幹線部分の導水
工事を四十七年度から強力に進めなければならないという
事情になっております。そういたしまして、ダム以下の導水路あるいは上水場、送配水管施設につきまして、できますならば四十九年度までには完成いたしたいと、幹線部分は完成いたしたいということで、四十七年度も水道
関係だけで約三十億をこえる予算を組んでおるわけでございますが、この一部は工業用水との共有部分もございます。まあそういう形でとりあえず、
昭和五十年度までには福地ダムによる十万トン水源手当てが終わりますが、さらにその後の水源
対策地といたしましては、福地ダムよりさらに北方の、北のほうになりますが安波川、新川、フウクウ川、そういう河川、三つの河川にそれぞれダムを
建設いたしまして、こういうダム群の操作によって五十年以降の水
対策を措置していきたいというように考えております。
今度の
海洋博に関連いたしますと、その四十七年度以降
工事を
予定しております幹線から
会場並びにその周辺に導水するということは非常にむずかしいと思いますので、当面、
海洋博に関連しまして必要な水量が幾らかということをできるだけ正確につかみまして、同時に現在既存の導水管が、福地川から名護市のすぐ横を通っております既設の幹線がございますので、暫定的にはその既設の導水管から分岐するようなことを考えなければならないというように思っております。そこで、期間的に見ますと、今後必要な
調査等がありますので、半年ないし十カ月くらい要すると思いますが、実質的には工期は二年
程度、したがいまして、この二年
程度に完全に間に合うかどうかいろいろ憂慮される点も事実ございます。そこで、先ほどもちょっと申し上げましたが、そういう県営の水道から導水するだけでなく、
会場周辺に水源が得られないかということも現地サイドで検討されておりますので、あわせてそういうものも含めまして処していきたいというように考えております。