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政府委員(
矢島嗣郎君)
先生御
指摘のいろいろの諸点に関しまして、
計量思想を普及しなければならぬということで、通産省をはじめ各都道府県、あるいは民間
団体である地方
計量協会等がすでに相当前からいろいろな
方法を講じてきているわけでございます。たくさんございますので、例示的でございますが、通産省がやっておるものとしては、三十九年から始めた
計量モニター、これは全国でいま千二百人おりますけれども、この千二百人の方にモニターとして、主として奥さま方ですが、非常に喜んで
協力していただいている方が多いんですが、モニターとして委嘱いたしまして、常に見回って、店その他を見て
問題点を
指摘していただく、ときどき通産省の人も入れて、都道府県も入れて
会議を開いて、苦情その他
問題点を聞くというようなモニター制度、こういうのを三十九年以来やっておりまして、好評を博しているわけでございます。あるいは四十一年からやっているパブリックスケール、これはみんな英語を用いて恐縮ですけれども、パブリックスケールと称して、これはやはり通産省の
予算でもって町のかどですね、たとえば商店街等の繁華なところのかどのところとか、あるいは人の寄り集まるようなところに、標準的なりっぱなはかりを置きまして、だれでもそこでもってはかる、そうしていろいろの
意見を言うというようなこと、そういうようなこともやっております。
あとはたとえば
計量教室ということで、これは地方
計量協会がやっているわけですが、
計量教室というようなものを設けまして、婦人
団体に対して
計量の意義、あるいはやり方、
問題点というのを申し上げている、こういうようなこともあります。まあ映画とかテレビとかというようなものは従来から引き続いてやっております。また、知事、市長の一日
計量士と、これはほかのものでもいろいろやっておるわけで、特に目新しいものではございませんが、一日
計量士ということで、知事さんや市長さんに一日
計量士になっていただくというのもございますし、あるいは先ほどからたびたび出ている商品試買、商品を試みに買うというようなのを、役所が買うだけではなくて婦人
団体、主婦の方々に買っていただいて
計量をチェックする、こういうようなこともやっているわけです。もろもろのものがあると思いますが、国の
予算につきましても、いまのところ二百六十万円と九百万円というようなものが計上されているわけでございます。
以上が、大体
計量思想としてやっているものの例示でございます。