○大橋和孝君 それじゃあ私は、全体的な問題をこれからもう少し詰めさしてもらいたいけれ
ども、いろいろな例はたくさん持っておりますが、時間の都合で、もう時間が非常に迫っておりますから、まず国立競技場の寺門
理事さんにお話をお聞きしたいと思います。
先ほどちょっと抽象的には申し上げておりますが、このおたくのほうの
勤務は、なかなか日曜日、祭日なんかも出て、そして
かなり組合のほうには、何と申しますか、使用
目的上、休日
勤務なんかも相当の比率で行なっておられるようであります。また、これがために非常に増収をされて、四十五
年度は増収、
——収入の増が三千八百万もあるわけですね。このようなふうな形で非常に増収の
状態にある。これはあなたのほうの命令によって
労働者がすなおにこれを受け取めて一生懸命働いている、こういうような
状態でこういうような成績があがってきているわけでありますが、ところが、その命令はするけれ
どもいざ賃金を払うときには、これはいろいろな規定があるとかなんとかということで、先ほどの話を聞いていると、その壁を破らないで、あなた自身、この国立競技場の責任者として、何か不合理感じませんか。時間外にも働かせ、そして相当なあれをやりながら、最後に賃金のことに対しては私はあまり知りませんよという形でいいのかどうか。これをまず第一番目に、あなたのお気持ちをひとつ
お尋ねしておきたい。
それから第二番目には、私は、この日曜日なんかうんと働いて、お客がたくさん入って競技もよく見てくれたと、こういうようなときには、
民間ではまあ大入り袋というようなものを出しているくらいですね。そして非常に労をねぎらっているということは御存じだろうと思うんですね。これは
理事者としては、それをまねて大入り袋を出せとは言わぬけれ
ども、その従事員に対してもっとあたたかい気持ちでやってやろうという
——いまのような御答弁を聞いていると、あまりにも鉄のような冷たさを感ずるわけですね。だからもう少しそこのところの問題に対して、いまも申したように何とかひとつ
考えてもらうことはできないものか。
それからまた、
予算上こういうふうな、いま申したように、三千八百万も増収になっている。あなた、
理事者として、これは
政府のほうの監督
機関のほうに対して、あなたのほうは文部省
——大蔵省ですね。こういう資源をいまのような気持ちから、もう少しそれを使わしてくれと言うことはできないものですか。それをやられてけられたんですか。どういう
理由でけったのか、こういうようなことを一ぺん、いままでにどういうふうなことをそれに対して
措置されたのかということを詳しく聞かしていただきたい。
それから第四点ですが、これはこの前の、いま先ほど私申し上げましたスケート場の問題、これも金額ではそのときも申しましたが、昨年の内示に基づいて賃金回答があったときに、組合がこれを不服として七十二時間のストをやったわけですね、このときにはスケート場なんかで五日間も営業ができなかった、このために六百万か一千万かしらの赤字が出た、その問題を解決するときには、わずか百万足らずのものであったと、こういうようなことを
考えてみると、これは当事者としてはそう簡単に、
規則がどうであります、こうでありますということだけで過ごせる問題ではないじゃないか。一方ではこういう収入が減ったということは、それを利用してやろうとする、運動している人たちにも非常に迷惑をかけているだろうと思うんで、その二つの面があるわけですから、これに対してはたいへんじゃないかと私は思うわけですが、こういう問題に対して振り返って
考えてみると、また同じような紛争がいま続いているわけですから、その責任の感じ方、どうされるかということをここではひとつ相当明確に意思決定をして、そしてあなたのほうとしてはもっと中央のほうに話しかけて、そして、こういう問題がもう少し処理できるように
考えてもらえないか。ところが先ほどの話では、なかなか規約があるからできないという話でありますが、これは文部省
関係の
団体の
理事者が集まっておられるあなたのほうの金曜会というのがあるんですね、これはまたいろんなことを言って、足を引っぱりにかかっている、こういうようなことでありますけれ
ども、組合側はもっと統一要求を要求されたわけですね、
法律によるいろいろなことと、ほかの
政府関係機関とも話を進めて、
法律的にいろんな問題を解決してくれといって、その交渉を
理事者側にいろいろ申し上げているはずであります。こういうようなことに対しまして、あなたのほうはこの文部省
関係のいろんな
特殊法人に対してどういうふうな働きかけをしておられるか、文部省に対して、大蔵省に対してどういうことでやられたのか、何が一体壁になっているのか、どういう返答がきたのか。また、この
法律はそれほどまでに大きな縛りを持つものなのか、どうなのか。私はその
法律解釈自身にもいわゆる疑義を感ずるわけであります。
法律じゃない、何か内規、
——規程的なもんですね。
それから、私はこういうことから
考えたら、むしろそのまじめな、そういう方向に
努力があればその壁は破れるんじゃないかと思うんです。あなたはそこに責任を感じませんか。あるいはどこにこうやったが、こういうわけでできないということがあるなら一ぺん聞かしてもらいたい。私はまた別な機会に、その壁に対して一ぺんよく話し合いを進めたいと思います。そうでしょう。こんなことをやって何千万円を損しながら、わずかのことで払えないんだと、そして、それを利用している人、国民に対して非常に迷惑をかけていると思う。こういうことが事実やられておって、この法人を置いておく
目的がありますか。私はひとつこの話を詰めなければ話が進まぬと思うし、あなたは、そういうところにおられて、責任者として、のうのうとしてもらっておったんじゃ私は国民の側からどうにもならぬ、こういうふうに思う観点から、きびしくこの問題について御
質問申し上げるわけであります。いまの五点について御答弁ください。