○国務大臣(
渡海元三郎君) 補償の問題でございますが、これは
専門の佐々木
委員でございますので、法的
関係その他の問題については私よりも佐々木
委員のほうがよく御承知のことと思いますが、私参りまして、また遺体が精華小学校、太融寺ですかに安置してございましたので、お参りもさしていただき、また重軽傷者の方の病院等にも一部お見舞に回らせていただきました。従業員の方々がいま申されましたような母子家庭の方が多いということを痛感した次第でございます。
ホステス等の従業員の方々に対する保険給付その他につきましては、労働省のほうで現在
指導していただきまして、請求書が出てき次第できるだけの早急なる
措置をしていただくようにやっていただいておると聞いております。また、今回の補償というものはおそらく民事的な問題になろうと思いますが、ちょうど私が参りましたときに、ドリーム観光の
責任者、「ニチイ」の
責任者がおられまして、
大阪市長も同席しておられましたので、十分な
遺族に対する補償等をお
考え願いたいということを私もともにお願いをし、
責任者の方々もできるだけのことをさしていただくようにつとめますというふうなお答えございました。
大阪市長も、もし必要とあればいつでも、何と申しますか、われわれもお世話をさしていただきたいという申し出もしておられるという姿でございましたので、
大阪市のほうにおきましても十分なことを
考えていただいておるのじゃないかと
考えております。その後お聞きしましたところによりますと、
大阪市長、ドリーム観光の社長並びにニチイ産業、ここはいま社長が御病気だそうでございます。専務に再び会われまして補償の件についてよくお願いをしておいたという返事も聞いております。
なお、遺体のお引き取り並びに合同葬をやらしていただきたいということを、これらの方々から
遺族の方々に対して申し入れをされ、その遺体の引き取りは円満に行なわれ、一時的な見舞い金として、
関係四会社によりまして一億五千万円の見舞い金を一応出すということにきまったと、このようにも聞いております。ただ、法的な
関係におけるところの
責任関係が、現在まだ取り調べ中でありますので、どういうふうになりますかわかりませんので、その結果等も待ちまして、今後、補償の問題については十分
関係会社と話し合いたいと、そういう姿で臨んでおられるということを
大阪市長から、私連絡を受けておるような次第でございます。また、いま申されました母子家庭における遺児等でございますが、
現実に私も遺体をお見舞いをし、弔慰を表して参りましたときに、遺児が二組遺体に取りすがって泣いておられる姿を見、御近所の方か親戚の方であろうと思いますが、この子たちはおかあさんがなくなられて孤児になられたんです、ということを聞かされまして、その後市役所に引き揚げまして市長から、私が帰りますまでの間に、さっそく民生局長に指揮をして処理をするようにいたしたいということの御返事を聞いたのでございますが、その後の
報告によりますと、
大阪市内の居住者に対しましては住所がほとんどわかりましたので、全部の区の民生
委員を通じて遺憾なきを期したいということで、やっておられるわけでございます。
大阪市以外の方々に対しましては、それぞれの市町村に連絡をとり、これらの方々に民生保護等につきまして万全の
措置をしていただきたいということを連絡さしていただいたという
報告を受けております。市のほうにおきましても、できるだけの手を尽くしまして、これらの問題に当たっていただいておりますが、私
どもといたしましても市と連絡をとりまして、御
遺族の補償等につきまして、できるだけのことも行なわれますように、今後ともに配慮してまいりたいと、かように
考えておる次第でございます。