○阿
具根登君 そうしますと、今度の
事故の直接
原因となっておるのは、まあ一つの車がパンクしたので停車しておった、それを避けようとして転覆して道をふさいでしまった。そうしますと、スリップして、あるいは
運転をあやまって
事故を起こしたというのではなくて、一番の
原因はパンクしたからそれでとまっておったと、こういうことになれば、まあ私は
自動車は
運転しておりませんから詳しいこと知りませんけれ
ども、あのきれいな
道路でなら、たとえパンクしても一番すみっこのほうに持っていくぐらいの余裕はあると思うのです。パンクしたやつだからとめて修理をしておったのだと、それさえもよけられないような
道路なのか。これが最初のやつが
事故を起こしてまん中にひっくり返って通れなかったというならまた別ですけれ
ども、最初のやつは、パンクをしたのでそれを直すためにおそらく私はどまん中でやっていたとは思わないのです。そのくらいの移動は当然できるはずだから、やはりすみっこのほうに移動しておったのではないかと私は思うのですが、そういうこともできないくらいの
道路なのか。また名神等はもっと大きな
事故がもっとたくさんあるのだというようないま話を聞きましたが、不幸にして資料を持っておりませんが、これは資料のお願いですけれ
ども、
警察庁のほうからこの
高速道路で去年一年の
事故を全部
調査して出していただきたいと思います。これよりも多く、ぼくが見た範囲内では名神ができたばかり、できたばかりのほうが
事故が多いでしょうけれ
ども、それにしても年間二千人からの人が死傷をそこでやっている、これはたいへんなことだと思うのです。それ以上なのが古い
道路のほうにあるのだと
いうようなお答えになってまいりますと、根本的に私たちも洗い直さなければならない、こう思うわけなんです。私は古い話ですが、西独に行きましてアウトバーンを走っておるときに
事故を見かけたとき聞いてみたのですけれ
ども、あのアウトバーン全部というわけではありませんが、個人に聞いたのですから。非常な
スピードが出るものだから、そこで
事故を起こした人はほとんど助かりません、こういうことを言っております。しかし、
追突その他は非常に少ないのです。もしもそういうことがあったらたいへんなことになると、非常にこれには力を入れております。こういうことを聞いてきたのです。そのころ日本には
高速道路がありませんでした。これは、こんなものができたらたいへんだ、しかし、できなければ困るなと思って帰ったのですが、アメリカにしろ、ソ連にしろ、どちらにしろりっぱな
高速道路があるので、相当なあれを研究されて私はやっておられると思うのです。それにしてもこれ以上の被害がまだほかの
高速道路で出ておるということになるならば、これは一体いまのままでいいだろうか、
運転手のミスだ、結局そういうことになってくるようですが、私は
運転手のミスを起こすようなやっぱり
施設に何かがあるんじゃなかろうか、こう思うのです。霧に
注意してとめた人もあるようです。しかし、三十台の人が全部居眠りをやっておったとか、あるいはわき見をやっておったとか、そういうことは全然考えられない、いわばできるようにして、あるべくしてできた災害だ、こういうふうに考えられるわけで、そうすると、一体、一番
事故の多い、霧の多いところに対してはこのままではこれはいかぬ。霧が多いから、霧が多いです、霧が出ていますから黄色いランプがついていますよと、それだけでいいだろうかと思うのです。そういうところの
道路幅を考えてみるとか、あるいは霧が出たならば
スピードはどれくらいときまっておるのか、私わかりませんが、黄色いランプが出たら
スピードは何キロに落とせと、こういうふうにきまっておるのかどうか。ただ
運転手を信頼して、霧が出ておるから
注意しなさいという黄色いランプだけならば、
運転しておるその人が一番よく知っておるはずです。だから、霧が出ておるから
スピードを落とせばいいと、これは常識論です。ただ黄色いランプをつけて
注意喚起したぞというだけならば、それ以前に
運転しておる人はよくわかる。
視界幾らだから、黄色いランプが出たら
速度幾らに落とせという規定ができておるのかどうか、その点ひとつお教えいただきたい。