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瀬谷英行君 いま
委員会審査を省略するということの
決議案だから反対だと、こう言われた。では、
審査をやるならば、
委員会に付託をして
審査をするならば賛成をするということがあり得るのかどうかということですがね。事はきわめて単純な問題ですから、これは
委員会で
審査を省略しても当然これは本
会議でもって決議をするのに何もいろいろむずかいい議論をする余地がないと、だからわれわれは
委員会審査を省略して、ともかく満場一致で決議をしようじゃないか、
公職選挙法違反の者を除外するように
政府に勧告しようというのだから、これはちっとも、特に良識の府の参議院としておかしなことじゃないですよ。そこでもうその点を、もし少しでもわれわれの
意見に同調しょうという
気持ちが
自民党の側にあるならば、これはもう少し話し合いをしてもよろしいと思うのです。
そこで、念のためにもう一度申し上げておきますけれども、私がさっき具体的な例をあげたのは、これはもう卑近な例なんですよ。きのうの
新聞に載っておったことなんですが、あまり地元の自慢にならないことだから言いたかないんだけれども、しかし、この
市長は詐欺、傷害、おどしなどで逮捕歴が八回、いままで刑務所に五回入っておった。ところが、新興団地の人たちが、わりあいとまあ東京から流れ込んできた人たちが多いために関心を持たなかった。棄権率が多くて、団地の投票率が三割ぐらいしかなかった。そういう無関心が結局こういう結果を招いたのではないかというふうにいわれておりますけれども、ともかくまだ市にならないうちに、去年の
統一地方選挙で町長に立候補して多くの金をばらまいて、そうして逮捕された。その結果、裁判では懲役一年執行猶予三年の
判決を受けたが、
沖縄恩赦をねらって高裁に控訴、現在公判中というんです。
沖縄恩赦をねらってなんですよ。よく
考えてもらいたいと思うのですよね。先ほども話がありましたが、
求刑抜きで
判決を求めたというのも同じ例なんです。全部
沖縄恩赦をねらっているんです。この種の、まあ許しがたいこの罪状が、
沖縄恩赦でみんなパーになるということが、見のがしていいことかどうか、これはやはり慎重に
考えてもらいたいと思うのですよ。これは
自民党といえども、私は、これは許していいという
気持ちにならないと思うのですがね。その点もあわせて再度御考慮願いたい。もし許されるならば、われわれと話し合いでこの
決議案に同調してもらいたいと思うし、方法について再考の余地があるならば、
考えを述べていただきたいと思います。