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新井委員 ひとつよろしくお願いします。
これは何も、いま兵庫、兵庫と言いましたけれども兵庫の問題ではなくて、全国で起こっている問題でございます。そういう意味で私はたくさんの、よしんば東京におりましてもそういう相談を受ける、あるいはまたよそへ行ってもそういう相談を受ける。そんなことは、わかっている者の立場からすれば、あそこへ行ってこうすればいいんだということで終わるのですけれども、なかなかそういうことにいかないわけですね。だから消防署だとか警察は一一〇番だとか一一九番でぽんとわかるわけです。なぜかというと、それはもうみんなに徹底しているし、あそこにすればいいんだということになっているわけです。ところがこの交通の問題というのはあまりにも
生活がかかるわけでございますから、なかなかそんな電話一本で終わるようなことはない。それであの書類を持ってこい、この書類を持ってこい、それが示談の解決の場合、あるいは裁判の場合もあろうかと思いますが、非常に長くかかる。特に
ほんとうに家までなくした人がおるのですね。もう
ほんとうに長距離の人にやられて、正義の執念であるというようなことで、もうそこまで通って、仕事ができなくてどうしようもないというような方もおるわけです。そういうような方を、たった簡単な
一つの
施設によってちゃんと教えてやることができる。これは当然じゃないか、こういう意味におきまして、副
長官の非常に前向きな
答弁がございましたので、ひとつよろしくお願いしたい、このように思うわけでございます。
最後に、それじゃ
住宅問題、これ非常に大事でございますので、少し聞いておきたいと思います。
この
住宅問題についてはもう
予算委員会におきましても、あるいはまた担当
委員会におきましていろいろと話題が出ております。先日
建設大臣は非常にごりっぱなことを申しまして非常に感激をいたしておるわけでございますが、わが党の北側
委員の質問に対しましていろいろと
答弁をいただきました。その内容は、北側議員が、
民間自力建設というのが、第一次五カ年
計画、このときよりも第二次五カ年
計画のほうが三八%も余分に見ておる。だけれども、その三八%見ておる五百七十万戸の
民間自力建設が非常にまあ落ち込んでいるわけですね。これはもう
建設省の
データ、そういうものではっきりしておりまして、幾らですか、二万一千戸ですか、落ち込んでおる。それについては非常に心配をしておるわけです。もう
一つの心配点というのは、前に、当時
西村建設大臣でなかったと思いますけれども、
住宅建設五カ年
計画の場合に、とにかくこれだけの世帯数が足らないということで、この五カ年
計画さえ達成すれば一世帯一
住宅になるのだということで来たわけです。ところが実際は、理由はいろいろ聞いております。まあこれは家族の分散、核家族化であるとかいろいろな事情はあろうかと思いますが、
現実の問題として三百万世帯以上の方が
住宅難にあえいでしまった。ところが今度は、九百五十万戸の
住宅を建てれば一世帯一
住宅でなくて一人一室になるのだ、こういう計算が成り立っているわけですね。この前もその件については、間違いなく一人一室です、今度は計算の誤りはございません、そういうぐあいに
答弁をされている。そこでもしも九百五十万戸が達成すれば、一世帯一
住宅、一人一室になるのだ、希望に燃えた、
ほんとうにうれしいことでございますが、とにかく
民間自力建設が落ちておるので、その件についてどうするのだ、こういうことに対しての
大臣の
答弁なんですが、公的
住宅と
民間住宅の比率ですけれども、何%が何%になる、どちらを何%にしてどちらを何%にしようというような考え方でなしに、とにかく九百五十万戸の
数字を出すということだ。だから要するに
民間自力が落ちればこれは公的のほうをふやすのだ、その九百五十万戸の分け方は、所得の点から割り出して自力で家が建てられない人はどれだけあるかということでやっているわけですから、それで公的
住宅がきまっているわけですから、自力で建てられない人がはっきりした場合においては、まあ公的な
住宅をたくさん建ててあげましょう、こういうような
答弁だったと思います。それから
景気は落ち込まないだろうけれども、かりにことしも予期より相当に落ち込んだ、来年も相当落ち込みそうだというならば、九百五十万戸は絶対に守らなければならない
数字でございますから、公的資金をそれにかえなければならぬということは当然でございます、こういうことで
お話がございました。私は
ほんとうにりっぱなことだと思いますけれども、まあ調整戸数としては三十八万戸ございます。私は今回、今後どのようになるかという
一つの
見通しはむずかしい問題があろうかと思いますけれども、
民間自力建設が落ち込んだ場合においては、この公的
住宅を決して調整戸数のみならずやっていくだけの決意だ、こういうことに私は解釈して喜んでおるのですが、それでよろしいですか、
大臣。