○
木田政府委員 いま御指摘になりましたように、個別の
大学をどうするかということの問題といたしまして、まさに御
意見のとおり、筑波
大学をどうするか、放送
大学をどうするかといった問題がございます。筑波につきましては、本
年度の
予算でもなお創設準備費をお願いをいたしまして、筑波新
大学の創設準備体制を人員の
整備も若干入れまして進めていきたい。施設につきましては、すでに筑波の土地にかなりの施設の
整備を取り進めておるところでございます。大体筑波
大学をどういうふうにつくるかということにつきましては、すでに筑波
大学設置準備
調査会で一応の青写真ができております。それを具体的な
大学としてどういう組織でどういう
手順で進めていくかという
関係から、現在筑波
大学の創設準備会をもちまして、その準備会の中で
教育研究の体制を整えるための
分科会、それから施設を
整備してまいりますための
分科会、それから学生の生活、教官の生活問題を担当いたします
分科会、それから筑波の地に医育機関をあわせて
整備すべきであるという御
論議がありまして、その筑波の地に考えるとすればどういう医育機関をどういうふうな形でつくるかという
医学教育関係の
分科会、四つの
分科会でいまそれぞれ検討と具体案の作成に取り組んでいただいております。
めどでございますが、四十九年の四月に、できればある部分につきましてでも新
大学としての学生の募集ができるようにいたしたい。それから五十二年くらいまでの間に何とか全体の輪郭を取り進められるようにいたしたい。そうしたおよその心組みでいま
関係者の方々に御
論議を詰めをいただいておりますので、来年の
予算案等につきましてはもう少し具体的な姿として御
審議をいただけるようになろうかと考えております。
放送
大学につきましては、
文部省に放送
大学の問題を調査する
調査会が松方三郎先生を会長としてかつて設けられまして、そこから
——これは社会
教育局が担当して
意見をまとめていただいたわけでございますが、現在それを具体的にどう具体の
課題としてつくるかという段階に進んでまいっております。具体の
課題として放送
大学を位置づけますためには、どうしても
大学関係者の間でこれを
大学の仲間として取り組んでこういうものをつくろうというふうに御
意見をまとめていただく必要があろうかと考えまして、四十六
年度の後半、暮れになったわけでございますけれ
ども、放送
大学調査会を主として
国立、
私立——公立の御
関係の方々はいまのところ御委嘱をいたしておりませんが、
国立の
大学の
関係者、それから
私立の
大学のそれぞれの御
関係の方々、さらに放送
教育の問題に御
関係の深い学識経験者にお集まりをいただきまして、
大学の新しいタイプの
あり方として放送
大学を
大学人がどういうふうにつくるかという御
論議をいま鋭意進めていただいております。このことにつきましては、放送
大学が必要でありぜひつくるべきだという御
論議は非常に強うございまして、私
どもも十分その御希望のあるところを伺っておりますが、これを具体の
課題として
大学を
設置する場合、
大学関係者がどう受けとめ、どういう
手順で進めていくかという
論議を、今年一ぱい十分に尽くしていただく。そして、御希望のあります
教育内容を、ほんとうにその希望によって実現するとすれば、どうしたカリキュラムと
大学の
基準とを考えたらいいかという問題の詰めを一両年やっていく。そして、早ければ四十九
年度中にこの姿ができ上がるというくらいのめどで、筑波よりも若干おくれてその
大学の準備を進めておるところでございます。
最後の国連
大学の問題は、これは国際機関としての
大学でございまして、いまの段階ではまだ国際機関、国連及びユネスコを舞台にいたしまして、
関係者がどういう内容にするかという
論議を進めておられます。国内の
大学担当者としてすぐという段階にはまだ相なっておりません。いろいろとこのことにつきましては、前次官の天城氏が、日本側の専門
委員ということで国連の
関係機関に出席等をいたしておりまして、日本側
関係者の希望等も申し述べ、技術的な処理についての
論議を進めるべく
努力をしておられますけれ
ども、現在のところ国際舞台におきますところの
計画の段階ということで、必ずしも案がまとまっておる段階ではございません。