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谷口委員 あなたはそうおっしゃるけれ
ども、
国鉄の
負担といいましても、この二つの
割引を廃止いたしまして
——先ほ
ども申しましたが、
暫定割引で二十三億、それから
特別措置割引で四十二億、そうしますと六十五億ほどの金ですが、これを廃止することによってどんなに大きな心理的
影響を与えるかという問題でございますね。これは、あなたが考えていらっしゃる以上にはかり知れないものがあると思う。そういう政治をあなた方がやったということ自体、
国民に与える
影響というものは大きいと思う。
国鉄はわずかこんなものを吸収できないことはないので、しかもこういう
生鮮食料品、なま
野菜とかあるいは
みそとか
しょうゆとかいうものは直ちに
国民生活に
影響することであり、しかもこれを吸収するだけの力を持たないから、
国鉄に特別なこういう
公共割引というやつを考えさせたわけです。大企業の場合は違うのです。これはどっさりもうけておるのだから、これは不当に赤字を生んでいるこの
割引制度その他を解消しましても、利益の中でちゃんと吸収できるだけのそういう経済力を持っている。
国鉄再検の問題は、ここで話は別になりますから、これ以上言いませんけれ
ども、しかし、あなたは
経済企画庁長官であると同時に閣僚の一人である。だから全体の立場から見ることができる。そうしますと、そういう全体の中で、こういうものをやめるというようなことをやること自体、どんなに大きな
影響があるか。金はわずかであります。
国鉄再建に四十億や五十億の金はたいしたことない。そういう
意味で私は納得できぬのです。
そこで、もっと進みますけれ
ども、
生鮮食料品その他については、御承知のとおりに
公共負担の中では、単に
暫定割引と
特別措置割引だけではなくて、いわゆる政策等級という
制度といいますか、考え方があるわけでしょう。これも、今度の
料金値上げの案の中ではかなり大きな問題を含んでいると思うのです。そこでその点に入りますが、今度の等級は、四等級あったのを三等級にしましたけれ
ども、この中で現在の、つまり現行やっております一級、二級、三級、四級、これはどれくらいの上がり方になりますか、それぞれについてパーセントをお知らせ願いたいと思います。