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瀬野委員 農林大臣をはじめ
水産庁長官から、この
海上交通安全法案に対していろいろ
見解を述べられて、十分
関係省庁とも協議をされて、
農林省の言い分は言い、そしてまた
主張もし、さらに十分盛り込むように
検討してきておるという力強い答弁でありますので、一応その点は了といたします。
冒頭申しましたように、きょうは海上保安庁、運輸省
当局も来ていただいて、私、そういった点を明らかにして、
水産庁側の申し入れに対する裏づけ等もお聞きし、さらに今後きちっと
整備しておきたい、実はかように思っておったのですが、一週間前から通告したにもかかわらず、きょう突然、審議がきょうから始まるのでかんべんしていただきたいということでございますので、こういった問題はあらためて機会を見まして、当該
委員会あるいはまた本
委員会で、保安庁
関係を呼びまして
検討することにしたいと思います。
そこでもう一点、これについて
水産庁長官に御
見解を承っておきたいと思うのですが、海上交通法はいわば警察法である。そこで、海の上の高速道路、海のバイパスというようなことがいわれておるわけでございますが、当然、こういったことは陸、海、空の共通問題として交通整理をしなければいかぬということは十分わかりますけれ
ども、ますます海においては、先般の新潟沖のジュリアナ号のタンカー座礁事故から、最近は銚子沖あるいは東京湾、瀬戸内海、至るところで、航行中のタンカーが油をたれ流しするというようなことがしばしば起きております。こういったことは、当然
漁民を守るためにはきびしく取り締まってもらいたいし、いろいろ
規制もしてもらいたいのでありますが、内湾あるいは内海、こういったところに対して、
水産庁、
農林省として、国がいわゆるその通行料というものを取って、これを今後
漁民に還元支払うというようなことも
考えられるわけです。といって、いま直ちにこれができるのかできぬのか、またいろいろ問題もあることを十分
承知しております。陸の上では、公団がつくった道路は通行料金を取ったり、またスカイライン等の通行料を取ったり、いろいろしている例もございます。空と海はなかなかむずかしい点もありますけれ
ども、海においては、これは陸上に次いで
規制しようと思えば
規制できるわけでございますので、将来の問題として、今後大型は外海にシーバースをつくって
規制したりいろいろするとしても、内海には二十万トン、十万トン以下が入ってくることも当然
考えられるということから、こういったことを将来
考えるべきじゃないか、また
検討したらどうであろうか、こういうふうにも思うわけです。そして、そういった通行料というものを、今度は
漁民に漁連等を通じていろいろ還元していくというようなことも一応は
考えられるわけですけれ
ども、こういったことを
水産庁はどういうふうにお
考えであるか。将来こういったことも傾聴に値すると言われるか、何かそういったことを
検討しておられるものか、全然こういったことは問題にならぬとおっしゃるのか。この問題に関して、最後に
水産庁長官の御
見解を承っておきたい、かように思います。