○
大出委員 たいへん精力的な
鎌田さんのことでございますから、ぜひひとつこれは急いでいただくのど、あわせてこの間、いろいろな心配が、私どももそうなんですが、
関係団体に出てくると思うのです。だから
そこらは、なるべくひとつ、
関係団体等の
意見なりあるいは
申し出なりという
ものを聞いていただく。そうして、それもできる限りその
論議の場所にのせていくという配慮をいただきませんと、出た結論に基づいて総合戦力を発揮してみんなでやらなければならぬわけですから、またそこで問題が起きてまいりますので、どうかそういう運営の
あり方についても、ここでいろいろな人の
意見を聞くような場所もおそらくお
つくりになると思いますけれども、ぜひひとつ
皆さんのほうで配慮をいただいておきたい
ものだという気がいたします。これはお願いでございます。
ごく大ざっぱではございますが、
基本となる
ものの幾つかを実は申し上げたのですが、さて
横浜のような
自治体の立場からすると、じゃ当面どうするかという問題ですね。将来の展望はさておきまして当面どうするか。
これは、四月の段階でございましたか、三月の末でありましたか忘れましたが、渡海
大臣、
鎌田財政局長にたいへん御努力いただきまして、私ども
横浜の出身の参議院側二人、
審議会の代表二人を交えましてお願いに行った
経験がございます。そのあと
横浜の市長ともずいぶん相談をし合ったわけなんですが、私がその前に
鎌田さんに
質問をいたしましたときに、当面、財源
計画をいろいろやって努力してきたんだが、ここから先、新しい
累積赤字に触れて、これを片づけるとすればどうすればいいんだ、財産は売ってしまってない、
路線を撤廃しろといって撤廃してしまってない、いわゆる合理化をやれと言ったからぎりぎりまでやってきたが、これもこれ以上というわけにまいらない。その間の
自治体の管理者側、
経営者側の御数力は認めていただくとして、さて当面の解決のために何かあるかといったら
料金に触れる以外にないだろうという。いま私が
自治省の立場で申し上げるのはいかがかと思うけれども、論理の詰まってまいりますところ、
料金に触れざるを得ない。それじゃ幾ら上げたらいいのだ、言ってくれと言ったところが、それは言えぬと言う。ここで
論議が
一つある。それは、
再建計画を立てて
責任を負ったのは歴代の
自治大臣でございますから、それで忠実、不忠実はありますけれども、それなりにできる努力を六
大都市の
理事者側はしたと思われる。そこで、当面、さっきお話しの新規
赤字が出てきているとすれば、
料金に触れるにあたって、非常に重なっておりますだけに、市民に与える影響もあるのだから、
自治省が
料金を上げるしかないのだということを明らかにして、五
大都市なり六
大都市のカルテを書いて、あなたのところはこれぐらい上げなさいとなぜ言ってくれぬかということを私は言った。それは言えぬとおっしゃる。
私は、ここらあたり、きわめて国の不親切さが目立つと思うのですよ。長年一緒にやってきたのだから、それならば、
再建計画の
責任者である
自治大臣が
横浜市なら
横浜市は幾らぐらい上げなさい、こういうふうに言わなければならぬ筋合いだと思っている。ところが、それをおっしゃらない。おっしゃらぬから
自治体の側は
考えざるを得ない。そこで
考えて、さてぎりぎりの詰まったところで、
自治省、どうしたらいいのですかと言ったら、なるべく早くしてくれぬかと言う。それしかないのだからと言う。かといって、地方議会を通らぬ
ものはこれはしようがないですから、
そこらのところもずいぶん
考えて、東京側はもう少し先に行きましょうというわけですから、
横浜市も地続きですから、もう少し先に行きましょうと言いたいところなんだけれども、そこをひとつ踏みとどまって、社会党のぼくらがこんなことを言うのはおかしいけれども、背に腹はかえられない、とめてしまうわけにいかない、そうだとすれば、市民
負担になるけれども、何とか
考えざるを得ないということで、七月から何とか五十円ぐらいのところでいこうということで、市議会がいろいろもめまして、賛否の政党問の対立もある中で、かろうじて七月から年内は四十円にしようじゃないか、そして一月からは五十円にしようじゃないかということになった、
反対意見もたくさんある中で。
ところが、さて、事務的にはこれはさっぱり進まぬで、これを
運輸審議会で通常にやれば最小限度三週間かかるとすれば、今日、七月には間に合わない。だから、一昨日私は丹羽
運輸大臣に、これはどうしてくれるのだ。私はあのときに野村自動車局長ともずいぶん話をしたはずだ。経済企画庁がとおっしゃるなら、内幕をぶちまけてもいい。宮崎局長と再三私は話をした。率直のところ上げざるを得ないでしょう、しかし当面ちょっと待ってくれと言う。つまり、経済企画庁ここにありと一言言わなければ、ぐあいが悪いということです。しかし腹の中はわかっている。
運輸省のほうも、いやそうでしょう。野村局長のことばを聞いてみれば、
自治省の
皆さんに聞いてみます。聞かなくたってわかっているじゃないかと言ったら、それは実はわかっているのだけれども、聞く形にはせざるを得ぬと言う。これはみんなわかっている。わかっていながら、一体何でこういうずらせ方をするのだ。
自治体のほうは九月の補正を
考えていて、それに向かって四苦八苦して、市議会の全員協議会なんかをやっている。
説明のしょうがないじゃないか。あんなに大騒ぎをした市民を前に置いて、
自治省の方針に乗ってせっかくここまで来た
ものを、
責任者は
運輸大臣じゃないか、だから、おくれたらおくれただけの予算上の目減りという
ものは、歳入欠陥という
ものは、
運輸大臣、あなたが負いなさい。あなたが
大蔵省から金をとってきなさい。そうでなければ、上げると踏み切った以上は市民に申しわけが立たぬ、そういうふうに申し上げた。
おくれることは、市民は安くて済むからいいけれども、市民の足である
公営交通の
赤字解消には役立たぬ。とすれば、やはりどこかを縮小するとかなんとかしなければならぬことになると、市民に不利益がはね返る。だから、そういう観点でとらえて、一体
運輸大臣の
責任はどうなるのだ、こう言ったところが、や実は四
大都市の
バス料金の
値上げという
ものは、物価に対する寄与率のみならず、たいへん大きな心理的な影響がございましてと言う。それで私は丹羽さんに、そんなことを言うのならば、物価に対する寄与率から心理的影響が大き過ぎる
ものは、あなたが提案している
国鉄料金じゃないか、何ということを言うかと言ったら、それはごもっともでございますと言う。それじゃ、
国会で
国鉄運賃法といろ
ものを
審議しているからいま困ると言うのか、もう少し
答弁のしかたがあろうと言ったら、いや、そこまでおっしゃるのであるとすれば、私もあなたの
意見を同
意見でございますと言う。同
意見だと言えば、
運賃法を
審議しているからということになってしまう。そうでしょう。それじゃわかった。わかったが、そこから先、
運賃法が通ったら
——十六日になれば上がるのは間違いない。佐藤
総理は
国鉄出身なのだから、通るに違いない。そこから
運輸審議会が始まるとして、三週間かかったら七月には間に合わない。そうすると、各
自治体が公聴会も開き、いろいろやっているのだから、
自治体で
議論してきているのだから、そんな
ものは省略をして七月に間に合わせる方策はないのか、その
責任を負いなさい、こうぶつけてある。全くごもっともだと言うのだが、はたしてどこまで
運輸大臣やっていただくか、これはわかりません。
だから、
基本政策をお出しになっているのは
自治省であり、
再建計画の
責任者も
自治省なのだふら、その
意味で
自治省にも
責任なしとしません。そういう
意味で
運輸大臣に私は聞きましたが、あわせて
自治大臣からも、一体この時点で
値上げ問題をめぐって
——おくれることは市民にとって、ふところ勘定からすればプラスですが、あわせて
公営交通の当面の解決策はおくれることになる。歳入欠陥が出てくることにもなる。だから
そこらのところを、一体
自治省はいかなる
責任をおとりになるのか、何が間違っても七月に間に合わせるとおっしゃるのか、そこのところを承りたい。