○伊藤(惣)
委員 防衛庁長官、いろいろなやりとり、途中からでわからないかもしれませんが、一つはやはり、内局が知らないのに、制服自衛官の中で、米軍と密接な
関係において、きわめて危険な方向でお互いに現在協力
関係にあるということなんですね。
私は、先ほどから指摘していますように、私たちは安保反対ですけれども、現在、
政府の政策は安保を必要とし、その中で日米
関係の軍事協力をやっているわけですよ。だから、最近のベトナム戦争のエスカレートとか、あるいはまた日本の米軍基地を補給基地に使って出動する、あるいはまた補給物資を運ぶというように、非常にひんぱんに使われてきている。そのことを
国民が一番心配するのは、一つはベトナムに直接介入するんじゃないか。そしてその安保の最も危険であるところの戦争に巻き込まれるというおそれがある。しかしそれは事前協議でと、そう言ったって、事前協議そのものが非常にあいまいで、いままで一回も行なわれたことはない。しかもそれは日米安保協議
委員会で、外務大臣からもお話がありましたように、
防衛庁長官からもお話ありましたように、これから協議するということになっているんですけれども、いろいろな話し合いのこまかいことはきまらないかもしれません。同時に、私の一番心配することは、この日米
関係において、ニクソン・ドクトリンは、アジアの防衛はアジア人の手でなんて言っているんですから、どんどんこれが進んでいきますと、極東における最前線の防衛というのは自衛隊が肩がわりをするんじゃないか、こういう心配が
国民の中にあるわけですね。そういうことは絶対しないと言いながらも、実際には、いままででさえも、安保条約のワク外と思われる、そういう活動をするいわば特殊部隊が実は日本にいた。沖繩返還になれば、この部隊は解体されたり陸軍に編入されたり海軍に編入されたりするから、それは問題ないと言うが、しかしその部隊がちゃんと朝霞にいた。先ほど条約
局長の話によりますと、これは完全に安保のワク外のことだ、私としては答弁できないというような話までした。だから私は、これは外務大臣にあらためて聞く、こう言ったわけでありますけれども、そういうような部隊がある。そしてその部隊に、元自衛官であるとか制服自衛官が
関係があったということになれば、たいへんなことになりますよ。私は質問通告してある。皆さんが調べてもあまりわからない。わからないということは、説明があっても、十分な説明がなかったに違いない。
私は一番心配する点は、制服自衛官と米軍の間においていろいろな話し合いが行なわれている。それは
政府が知らない方向でどんどんエスカレートするかもしれないけれども、いままででさえもそうなんだから、これからもどうなるかわからない。しかも聞くところによると、アメリカの金が日銀に入って、日銀からお金が払われて情報活動に従事している人がたくさんいるという。こんなことが今後認められていいのかどうかということですよ。だからその点について、これは私の
調査ですから、ある程度裏づけありますよ。ある程度じゃない。しっかりした裏づけがありますが、いま申し上げられません。だから、それは皆さんの手で調べて、皆さんの手で実態を明らかにしていただいて、そしてそれについては、前向きな
防衛庁長官としての厳然たる姿勢を示していただきたいということなんですよ。いかがですか。