○
大出委員 後ほど
総理の御
出席もいただけるだろうと思いますが、十四日の日に、
総理の
おいでになる席上で、
江崎長官にいろいろ
お答えをいただきました。私はこの際、
立川なら
立川という
地域において、ますます感情が激化していくという形になりますと、不測の事態が起こったような場合に、私
ども国会に席を置いている者として、党派の違いはありますけれ
ども、同じ
意味での
責任を負わざるを得ないことになると思っております。だから、ここまで来たら、どうすれば最善の方法かということを
考える時期だろうという気がするのです。ときあたかも、きょうは
後藤田さんの時間があるようですから、先に
警察庁の
長官に申し上げて、
江崎さんには聞いておいていただきたいと思うのです。
実はこの十三日に、与党の
皆さんが、源田さんはじめ
調査に行かれた。ところが十四日は、
江崎さんも御存じのように、
佐藤文生委員が開口一番、私は
現地に視察に行った、ところが良識ある
市民の
代表がお
集まりになって
陳情をいただきました。その中には十二項目の要求というものが一体どうなったのかというふうなことがあった。さらに、
政和会の
皆さんからも
陳情をいただきまして、ここに十二項目いただきました、まずこれを
総理に見ていただきたいというところから始まったのですが、私は、その良識あると言われると、
反対だと言うわれわれは良識がないということになるかとその後言ったのですけれ
ども、良識ある
市民の
代表とおっしゃった百五十名ばかりのうちに、事もあろうに、世上、
地回りといわれる、
暴力団といわれる
方々が五十人ばかり
おいでになったという。もちろんこの
方々も
市民に間違いない。だがしかし、二人や三人なら事は別ですけれ
ども、
地元の
警察の池田副
署長さんの私への
電話の
説明によりますと、
私服の
公安関係の方を入れておいたのだが、おおむね五十名でしたという話になりますと、これはやはり、そこに集団の
意思が働かなければ、五十名が一カ所にぽんと集まるということはないことになります。そういう
意味で私は、やはりここに
一つ大きな問題がある、こういうふうにこの点は思います。
ここに
写真を私持っているのですけれ
ども、この
写真は
地元の
市役所の方がおとりになった
写真なんですね。
警察庁の
関係では、
立川の
警察署長さんにこれを一枚差し上げてありますから、ごらんになれば一目りょう然わかるわけであります。この
まん中に主として
おいでになる
方々が、いま五十人ばかりの
小西組といわれる
方々、それからもう
一つ稲葉組といわれる方、この二つの
関係の組員の
方々が
まん中に
おいでになる。これはだれが見たって一目でわかる、こういうことになっているわけであります。
ところが、この一方、
立川の
市長あてには、だいぶいろいろな
脅迫状めいたものが参っている。これは
市長さんの
意思ではありません。
市長さんの
意思ではありませんが、私、心配でございます、この種のことは。
市民の
皆さんが選挙をして当選をされた
市長さんがみずからの政策を貫くというものの
考え方は、私は間違っていないと思う。
賛否の議論はあるにしても。ところが、その
中身を読んでみますと、
反対集会を広げていくような
態度、そういう
態度をとると、きさまの命はないぞ、きさまの命、
家族の命はもらう、これはただのおどかしではないぞ、よくきさまも覚えておけ、というところから書いてありまして、きさまの行動はいつでも監視している、約束を破ると
家族全部の命をもらう、こういうところから始まって、たいへんに長い文章でございますが、封書でございまして、表は
阿部行蔵市長の
名前になっておりまして、差し出し人がちょっと私も判読に苦しむのでありますが、だいぶ字を変えて書いたような感じでございます。番地が入っておりますが、ほんとうかどうか、それはわかりません。
こういうようなことで、事もあろうに、おまえの命、
家族の命をもらうというのが来ますと、私はやっぱり
脅迫状だと見なければならぬ。なおここに、そこまでの表現は使っておりませんから、私はその
意味ではどうということありませんが、
玄洋社という
名前で来ている
文書がございます。あるいはそのほかに、はがきでだいぶたくさんございますが、
それなりのみずからのイデオロギーを主張する限りなら私もがまんができるけれ
ども、命をもらう、
家族の命をもらうところから始まりますと、これは私はやっぱり、言うべきときは言っておかないとよくないと思う。戦後
民主主義のルールにはずれることになる。
こういう
文書が
市長のところに続々集まっている。片や
集会が開かれて、良識あると言われる百五十名の中に、五十人どうも特殊な
団体の
方々が入っておったということになりますと
——地元の
署長さんの佐野さんの御
説明をいただきましたが、それによると、
住吉連合に入っておる
小西組という
団体でございます。
立川駅のこちら側がなわ張りである。
向こう側は、
稲葉組という、
通称地回りと申しますばく徒でございます、
暴力団でございます、こういう
説明でございます。日ごろはお茶づけ屋さんのおしぼりなどを搬送したりして生活をなさっている
方々だというわけであります。これは
署長さんのおっしゃることをここで代弁したのであります。
そこで、十二日の日に、何となくある場所に集まっている。
警備の者がそれを見つけて聞いてみたところが、何かえらい人が来る、
防衛庁関係のえらい人が来る、こういうわけでありまして、
国防部会の
部会長さんが行くというのがえらいのか、
防衛庁長官がえらいのか、それはわかりませんが、どうもそういうことのようだ。なお聞いてみたら、どうも
江崎長官が来るそうだと言う。
署長は、こんなところに
長官が来るはずはない、そうならば
警察の側から正式に連絡があるのがあたりまえだ、こういうふうに思って、
公安の係長の酒井さんという方をやって
注意をした。こういう時期に諸君が出てくるのはよろしくない、そういうことで
注意を与えておいた。ところが、十三日の当日になりまして、
私服の方を三名
派遣をしておいたところ、全体で百五十名くらい集まっている中に、おおむね五十人、
小西組の
方々が主体であって、
稲葉組の
方々も何人か入っているという報告であった。そのときにトラブルが起こったわけではないので、
あとで呼んで
事情を聞いた。
そうして、
捜査のほうで聞いた
事情聴取の結果では
——これはもちろん
犯罪でも何でもありませんが、
新聞にも出たことだからと言って聞いてみたところが、
都内から
電話が来て、
身辺警護に数十名の人を
立川に入れる、こう言ってきた。したがって、
義理人情ということからいって捨てておけない、それはわがほうでやる、こういうことで集まったんだ。こういう話だそうでありまして、しからばその
電話の先は一体どこから来たのだということについては、よく覚えておらぬということで明確にしなかった、こういうことでありました。
私も、いろいろ
新聞社の
方々その他に承っておりますけれ
ども、この辺でまず、この日五十人ばかり集まったいきさつというのは、
警察のほうで把握をされる限りどういうことであったのかという点。片や
脅迫状が舞い込んだりいたしておりますから、気にならぬわけでもないわけでございまして、
そこらのところを
警察の側としてどう見ておられるか、この点をまず承っておきたいのであります。