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米田委員 盛岡郵便局では私あともう二つくらい問題提起をしておきたいのです。
実は時間がないのでありますけれ
ども、
大臣から今度
盛岡局を指導されるにあたって重要な参考として私申し上げますから聞いておいていただきたいと思うのですが、
盛岡の局では昨年、四十六年八月それから本年の一月、約半年後に——昨年の八月とことしの一月でありますから半年、中を置きまして二回にわたって
局内の
配置転換が行なわれた。
局内の
配置転換は、これは
局長の業務運営上あるいは
人事管理上必要があれば当然やっていただくわけでありますし、どこでもやっておることだと思いますけれ
ども、私が
大臣に聞いてもらいたいのは、この昨年の八月の
配置転換では約三百名の
局員のうち約二十名が
対象になりましたが、その二十名のうち約六名がそこの
全逓の
組合の役員である、それから二名が婦人の
労働者であります。それから勤続四十年をこえる、六十一歳を過ぎておる、やがて勧奨退職か高齢退職でことしあたりやめようとする
主事さんが二人この二十名の中に含まれておる。私が申し上げたいのは、この六名の
組合役員、これはほとんど分会の
委員長とか副
委員長、そういう役員である。分会では最高の役員である。それが
配置転換の
対象になっておる。このことは、一般的に私はそういうとこもあと思うのです。ところが、この分会の役員は六カ後のことしの一月の
配置転換に、また
配置転換の
対象になっている。二回連続
組合役員がねらわれて
配置転換の
対象になっておるわけです。会計課というところは、
全逓の組織でいえば
一つの分会でありますが、そこの分会長は昨年の八月
配置転換させられた。またことしの一月、次の分会長が
配置転換させられておる。こういうような
状態が続いておる。こういうことは業務運営上あるいは人事権を持っておる人が
人事管理上必要だといえば、それでおしまいなんです。しかし、それだけではやはり釈然としない。私はどうしてこういうふうにしなければならぬのだろうかという疑問が実は残るわけであります。これを私は
大臣ともっとやりたいのでありますが、時間がありませんが、こういう
事情が
一つあるので、これも調べていただきたいということが
一つ。
それから婦人
労働者二名ということを私申し上げました。この婦人
労働者の中の一人はとうとうこの
配置転換のショックで流産しております。この婦人
労働者というのは電話の交換手だったのですが、電通合理化で周辺の特定局から
盛岡の
郵便局に
配置転換されてきた人であります。この人は
盛岡に来て二年間に三回
配置転換されておる女の子であります。電通合理化の犠牲といいましょうか、電通合理化でもって、とにかくその局に
仕事がなくなったのでありますから、
配置転換に応じて
盛岡局に転勤してきた。そうして二年間に三回も
局内で
配置転換させられておる。どうして私だけこういうふうに次から次へと
対象にされて、
仕事が覚えられないうちに次の
配置転換をされるのか。そういうやはりショック等もありまして、その中の一人の御婦人の方は妊娠三カ月で流産しております。私は、これは
ほんとうにそのショックで流産したのか、あるいはほかにからだの異常があって流産したのか、婦人科のお
医者さんにも聞いてみました、調べてきました。これはもちろんお
医者さんでも断定はできませんか、やはり婦人の方が妊娠二ないし三カ月の時期にそういう精神的なショック、たとえば突発的な場合なんかも大きな
一つの理由になるし、それからショックの
状態というものがある期間持続するような場合においても、これは流産する
一つの原因になる、体質の問題もあるけれ
ども、こういうことを婦人科の
医者は言っておるわけであります。そういうショックから結局母性に必要なホルモンが不足をする、そうして結果的に流産の原因をつくるということになる。そうして
統計からいっても、大体妊娠後二ないし三カ月が精神的なショック等による流産が一番多いそうであります。
〔高橋
委員長退席、水野
委員長代理着席〕
本人の申し立ては、そういうショックによりまして流産しましたということなんです。電通合理化に協力したといいましょうか、あるいは犠牲になったといいましょうか、そういうことで
配置転換に応じて
盛岡に来て、二年間で三回も
配置転換させられた。いろいろ苦労があって、それがショックである婦人は流産までするという
事態がある。こういうこともひとつ
大臣、メモしておいていただきまして、その実態がどういうものであるか
調査をしていただきたい。
それからもう
一つは、勤続四十年を越える、ことしあたりできれば高齢退職をやろうという六十一歳の方が、やはり昨年の八月、二人そろって
配置転換させられた。大体これは
保険課から
郵便課、
貯金課から
郵便課とかというふうに
配置転換させられておるわけです。それぞれ
貯金課においても
保険課においても勤続四十年の
主事である。募集の面でもとにかくベテランである。しかも、もう四十年間も円満につとめて、ことしか
そこら高齢退職をやろう、功成り名遂げたとはいいませんけれ
ども、そろそろそういう設計もしておる
段階で、そういうことは
局長だって
課長だってみんなわかっておるわけであります。そっとしておいて、そうして思い出よく退職さしてやるという配慮が必要だと私は思うのであります。あすにも退職するというのはわかっておるのに、
保険課から、
貯金課から
郵便課のほうに
配置転換する。行ったって
仕事ができるわけがない。この中の二人は、いま年が六十二歳ぐらいでありますから、みんな高血圧で思うような
仕事ができないような病状の人であります。そういう方がこの
配置転換の
対象になっている。この三つを、
盛岡局のいろいろな
労使関係というものを
調査される
段階でひとつポイントにしていただきまして、もうこういうことがなされておるのでもとへ戻すことはできないと思いますけれ
ども、少なくともこういう方々に対しては、もっと情けのある適切な
措置というものがなされるように私は配慮していただきたいと思うわけであります。いかがでございしょうか。