○阿部(助)
委員 どうもこれが皆さんのいままでの高度成長の基本方針であったのじゃないかと私は思うのでありますが、そこで昨年も私
質問し、昨日も
質問し、そして先ほど広瀬
委員からも
質問されたわけでありますが、青色と白色の場合、昨年はこの青色に対して五%あるいはまた十万円ということで準備金の
制度をおつくりになった。ところが、その
理由は大体
三つあるわけですが、その二つは、取りくずすときにこれに課税するんだから、準備金だからということが一点と、老後の保障がないので、この老後の保障ということでありますが、ことしこれを税金の
控除に十万円された。もちろん税金をまけるのは私、賛成なんですよ。だけれ
ども、これを
控除にされたわけです。昨年の細見さんはこれが手一ぱいのまけ方なんだみたいな話をしておったが、ことしはもう一歩進めて、これをずばりと
控除にされた。それはけっこうなんです。そうすればするほど白色との差がついてくるわけです。
時間がないから私しゃべりますけれ
ども、そうしますと、まず第一の問題は、農業というものは記帳が非常にむずかしいということを
国税庁長官おっしゃっているわけです、認められているわけです。それは現年度生産だ、こういう
ことばを使っておるわけであります。一年、一年で、まあ米どころであれば一年間でたった一ぺんの収穫なんで、そういう中であるだけに記帳が非常にむずかしいのだ、こうおっしゃるわけですね。私もいまの農村の実態を見まして、これは農民だけの責任ではなしに、やはり日本の歴史的な村の構成、部落の構成、そして歴史的な
環境の中で、記帳というものがやはり非常にむずかしいのだと思うのです。だから、その
環境を変えつつ青色を奨励をされる。同時にこの
環境が逐次変わってきたときに、なおさら青色の奨励というものが進んでいくだろうけれ
ども、いまのような状態の中ですぐに青色にしろと、こうおっしゃっても、困難な
条件というものが一ぱいある。それは、皆さんのほうでも、
大蔵当局でもお認めになっておるわけです。そういたしますと、ここにそれだけ今度のあれで差をつけるならば、やはりこの白色に対して、しかもいまの農業の置かれておる現状は――皆さんが農業を明らかにいまつぶすんだということならばこれはやむを得ないけれ
ども、私はその点を聞きたかったわけです。しかし、新全総で、大きな目標としては、戦略目標としてはそうなんだ、私はこう思うのでありますけれ
ども、しかし急激にやるわけにはいかぬじゃないか。現実にまた生活をしておるもの、これをそう一挙にやるわけにいかぬでしょう。そうすればそこに段階的に――青色をすすめるにしても、いま直ちにできない者に無理にせいたってできない。そうしておいて、できないからといってこれだけ大きな差をつけることには、私は納得ができないのであります。幾ら皆さんのほうで御
説明しても納得のいくような
説明ができないのだろうと私は思うのでありますが、私にはどうも合点がいかない。
そういう点で、青色を
控除を十万円されるということはけっこうであります。同時に、これは白色ももっと本腰を入れてやるべきだ。青色は奨励をしておるから何がしかの差をつけなければいかぬというが、このほかにもいろいろな何がしかの差がついておるわけですよ。だから、何がしかの差がついておるんだけれ
ども、これだけ大幅にだんだん差をよけいつけていくということには、いまの現状、農村の置かれておる、農業の置かれておる現状からして、できないものに無理をしてできないからといってけ落としていくというやり方は、あまりにも残酷ではないかということで私は
質問をしたわけでありますが、きのう幾ら
質問してもさっぱりうまいことがなかった。きょうは広瀬わが党の大
理事が
質問すると、やはり
大臣は検討するということで、これはやはり
大蔵委員会は
大臣に来てもらわないと、おれはもうこれからは
大臣が来ないときには
質問を保留せねばいかぬという、こういう感じがするわけでありますから、
大臣からひとつ御
答弁願います。