○中村(重)
委員 この問題はその程度にとどめます。あなたがそのときはそういう考え方でもってそういう
措置をやった。だがしかし、あくまで牛乳の問題というようなものは国民の健康に及ぼす影響が大きいから、真剣にこれらの問題について反省するところは反省をし、対処していただきたいということでございますから、その点はあなたのいまの御答弁を信頼をするということにいたしたいと思います。ひとつ
公取としての任務を十分遂行して、大きくは、経済的には公正競争ということを通じてほんとうに日本の経済の安定、さらには
国民生活の向上、安定をはかっていく、どのような圧力があろうとも、き然たる態度をもってやってもらう、不当景品、
不当表示防止それらの問題については、具体的な国民の生命、健康を守る、そういう利益を守るという
立場に立ってひとつ対処してもらうということを強く
要望しておきたい、そのように思います。
なお、昨日私は再販の問題について私の
調査いたしましたことについて申し上げましたが、
公取が御
調査になっておるのかいないのか、実はわかりません。わかりませんが、もう少し積極的に、また真剣に取り組んでもらわなければならないと思います。
調査だ
調査だということでじんだん日を過ごすということでもないでしょうけれ
ども、それだけではもう事は済みません。私は決して拙速をたっとぶものではないのです。あなたのほうの機構、
調査機能等々からいたしまして、思いのままにいかないということも私は理解はしているのです。ですけれ
ども、やはり精力的にやって、要はあなたの姿勢、
公取全体の姿勢、
事務当局全体の姿勢がそういう方向であるならば、それらの評価を受けることができるであろう。しかしながら、残念ながらどうも私はやはり若干問題を感じているわけです。したがって、再販の問題に対しましても、ひとつ再度あなたの考え方を伺っておかなければならないと思います。
なお、昨日申し上げました、たとえばマージンの問題とかリベートの問題とか、どうもあなたのその答弁態度を私も
質問しながら注意深く見守り、あるいは聞いているわけですが、周囲にあまり気をとられ過ぎているような感じがしてならないのですね。いろいろ圧力はあるでしょう。しかし、結果においてこうだということを判断させるというのではなくて、何かもう少し
公取としてはっきりした態度というものが打ち出せないものであろうか、そういう感じがしてならないですね。なるほどあなたのほうの
委員会の性格からいたしまして、これだけで適当であるということをきちっときめてしまうのは、それは問題があるのですね。あるのですけれでも、結果的にそういう形になってくるということは、あなた自身が何か答弁しながら苦慮している、あるいは疑問を感じられるといったような点もあるのではなかろうか、こう思うのですが、それら苦心は苦心でけっこうですから、ざっくばらんにこの際お答えできるところはひとつ答えていただきたい、こう思いますが、いかがですか。