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浦田政府委員 東京都におきましては、いま申し上げました七社十三
工場は
一つも該当はございません。この牛乳容器切りかえ、あるいは乳酸菌飲料等のプラスチック製容器への切りかえという問題でございますが、昨年の五月二十九日に許可しましたものにつきましても、それからその以後新たに許可したものにつきましても、これはすべてその該当
市町村の清掃当局との間の協議と申しますか、その同意を得て、それを各
都道府県を通じ、わがほうにその申請がきておるわけでございまして、先ほど御
指摘の高知市、私いまさだかに高知市がどのようなこの容器問題における関連を維持しているか記憶しておりませんけれ
ども、かりに御
指摘の高知市の場合におきましても、これは必ずや高知市の清掃当局とそれとの間に合意があって、そうして高知県を通じてわがほうに許可申請が出ているはずでございます。私
どもは、それにつきましては一件一件各
都道府県に照会いたしまして、その合意を確認いたしております。したがいまして、高知市当局がこの問題について知らないというのは、いきさつはよくわかりませんけれ
ども、多少私としては解しかねる点でございます。
東京都が私実は逆にいま四十数%という
数字を聞いてある
程度驚いたのでございますが、それはこういうことでございます。東京都におきましては、おそらく既存の、四十二年に承認してしまった乳酸菌飲料の容器の回収ということに相なろうかと思います。これにつきましては、私は一昨年の公害国会あるいはその前後の委員会等においても御
説明申し上げたと思いますけれ
ども、いわば既得権ということに相なるわけでございまして、業者に対してはかなりきつく私
どもは行政指導としてその回収を要請いたしました。いたしましたが、事実上の問題としてなかなか向こうが既得権といったようなことを当初振りかざしておりましたけれ
ども、しかし、最終的にはできるだけ努力をいたしましょうということでもって回収の道を開いたのでございます。プラスチックの容器の問題は、これはワンウエーで捨てるということについては絶対反対でございます。しかしながら、これを最終の
一般廃棄物の中から選別して別に
処分する、あるいは再利用するということは、言うはやすくして行なうはかたしという寺前
先生の御意見に全く同感でございます。したがいまして、できれば都市清掃の手をわずらわさないその前の
段階においてこれを回収するという道を講ずるべきであると
考えたのでございます。幸いと申しますか、食品衛生上の
一つの手がかりがございましたので、今後新たにワンウエー容器に切りかえるというものにつきましては、回収の義務を課することができ、また業界のほうの御協力も得たわけでございますけれ
ども、それをさらに進めまして、既得権を持っておる業者にも進めるという
考えは、これはそのようにすれば必ずや
一つの
再生利用の道が開ける、それがちょうどいまビールびんやサイダーびんにおけるがごとく、あるいは古紙の回収におけるがごとく、
一つの道が開けるということで、そこに何と申しますか、インセンティブが働くだろうということを期待いたしまして、あえて回収の義務を課したわけでございますから、いまやようやくその
再生利用の道というものが
企業的にもある
程度の
めどがついてきているという
段階でございますので、もうしばらく時間をかせば、この流れがだんだん大きくなっていって、当初期待しておりましたプラスチックの回収あるいは再利用といった問題がうまく大きく前進するのではないか。また、あるいはそれが
環境汚染ということについても大きくプラスするのではないかということを念願して私はやったわけでございまして、そういった意味から申しますと、この牛乳容器の回収の問題は、むしろ業界側がその点にいわば先覚者として参加してもらったということもいえるのじゃないかというふうに
考えております。
今後どうするか。私はただ単にプラスチックの問題を、牛乳等の容器に限らず全般的な問題として、このプラスチックの途中での回収あるいは資源としての再利用という道を関係の各省庁あるいは
都道府県、
市町村とも十分に協議しながら、さらに進めていくように努力してまいりたいと
考えております。