○島本
委員 まことに残念であります。これほどまで
被害が及んでいるのに、その許容量はどれほどが認められるのか、そういうようなことも全然わからない厚生省なんというのはあきれ返ってものも言えない。すぐにでももう全知識を導入して、こういうようなものを予備的でもいい、前もってでもいい、それにぴったりしなくてもいい、この辺まで危険だ、こういうようなものくらいはやはり樹立しなければならないはずだと思うのです。それもないようでありますが、私があると思っていたのは厚生省に対する過信でありました。これはまことに申しわけない。まことに申しわけないというよりがっかりしたのです。こうまで
被害が出ているのに、まだ許容度もわからない、許容限度もない、こんなことで
国民の健康の指導ができますか。
局長を連れていらっしゃい、終わるまでの間にもう一回……。そこだけしかってもしようがありませんから、それは残念だと言っておきます。
いまこれは岡安
水質保全局長、あなたもせっかくあれをAAに
指定したのですから、それが
汚染されることのないようにもっともっと調べないといけませんよ。この点は
環境庁も少し不勉強のそしりを免れない。一・五メートル下げても何でもない、心配はないのだ、こういうように言うのは、私は
環境庁から聞くと思わなかった、通産省か
建設省から聞くと思ったのです。だけれ
ども、あなたがそういうふうな
考えだとするならばこれはとんでもないことになりますから、もっともっとこの点は
考えて善処されるようにしなければなりません。ただあなたは何と言っても、あれは専門的に言うと冬と夏、この密度によって、冬の場合にはあの南湖というのですか細長い小さいほうです、あの辺は
汚染のきわみですから、限度までいっていますから、それはもう北湖、北のほうのきれいな水のほうにいかないのだとあなたは
考えておられるようです。しかしあれはもう密度流、こういうようなことばを使っておりますけれ
ども、冬の場合は南湖の温度が下がるので湖底を伝わって北湖へ流れていくのです。冬はこのようにいつでも交流しているそうじゃありませんか。それと同時に内部静振というのですか、夏それがまた反対に交流するそうじゃありませんか。これは年じゅう表面の風その他によって移動もある。したがってもう流域下水道をすぐにでもつけてもらわなければ、この
汚染の防止にはならないということもはっきり言われておるのです。ですけれ
どもまだないのです。言われていてもないのです。AA、AAA、これも何にもないのです。まして一・五メートル下げたならば三千年間の急ピッチをもって
汚染するのです。
環境庁がそういうふうな
考えだったら、もう一回急いでこの点はすぐ検討すべきことを私は要請したいと思います。もう少しあの辺では急にやって、シジミさえも変化と起こしております。いま世界でも有名なシジミですね。これさえもほとんどとれなくなってきている。これはとり過ぎもあるけれ
ども、これはもうやはり
水質汚濁のせいもある、こういうようなことであります。そのほかにまた通産省のほうがさっき言うとおりに、廃鉱を含めて、いままで工業排水が無限にこれまた流れ込んでいる。AAAなんといったってこれは保たれません。生物学的に見ても、この点なんかいまや瀕死の状態なんです。
環境庁の
水質局長、この水草まで枯れてしまった場合にはどうにもできなくなるし、その中に住む魚の質までもうすでに変わってきている。もういまあらわれている。それなのに、もっと水位を下げてもいいんだという
考えは、もっともっと学術的にも実際的にもよく検討しておいてほしい。これは重大です。しかしいまあなたが言ったことは、ほとんどしろうとの
考えだ。それが
環境庁の
局長の言としたら、品位を欠く思いです。もう一回答弁を承ります。