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阪上委員 それでは内湖の問題につきましては
あとで伺うことにいたしましょう。
そこで、さらに近畿圏
整備なりにお
伺いいたしますけれ
ども、社会環境のほうなんですが、これについて、都市の再
開発というものと実際この
周辺の市町村は取り組んでおるのかどうか、現況をわかったらちょっと知らせてください。——それではひとつまた
あとで調べてお知らせ願いたいと思います。これもやはり忘れてはならぬことですが、
水質保全のために、先ほどちょっと触れておりますけれ
ども、都市の再
開発ということについて配慮しておかないと、新幹線であの辺を通ってみましても、この中にどこに一体都市
計画があるのかというようなことがわからぬような状態になっておるということでありまして、そういった都市環境というもの、これは下水道も含め、あるいは道路
計画も含めて、あるいはただ単に通過道路ばかり頭に置いて、先ほどみたいに周遊道路みたいなことをいって、そうして
生活道路なんかは全然頭に置いてないというようなことであっては私はいけないと思うのであります。それからいま
一つは、広域行政ばかり頭に置くのでなくて、狭い範囲のいわゆる狭域行政、コミュニテーというようなものの新しい手法を導入した都市の再
開発をやっていくというようなことをやってやらぬと、住民にとっては非常に不便な
生活状態をしいられていくということになろうかと思います。この点もひとつ配慮されるべきではなかろうか、こういうように、意見だけでとどめておきたいと思います。
それからいま
一つは、先ほど言いました規制の問題でありますが、そういった工業立地であるとかあるいはまた都市の人口の集中であるとか、これに伴う住宅建設であるとかあるいはまたレクリエーションの
施設でありますとか、これは主として民間が進出して全く虫食い状態で、どんどん
土地を買い占めてやっておるというようなもの、こういったものに対する規制でありますが、先ほ
どもちょっと触れておりますけれ
ども、やはり県当局かあるいは市町村当局が思い切って公有地の拡大をはかり、先行取得をやっていくということがきわめて大切であって、これは
西村大臣も御存じのように、われわれも
土地に対する規制をやりたいということで、ここ数年来一生懸命取り組んできた問題であります。中にはやはりある程度の私権の制限もしなければいかぬというところまでまでいっているのですが、これがなかなか法律化されていない。そして苦肉の策として出てきたのが、過般問題となっておりましたような市街化区域における農地の問題等が出てきたわけなんであります。いずれにしてもわれわれとしては、この際ここで思い切って公共団体かどんどん先買いをしていく、そういうようなことによる規制という以外に手はいまのところないんじゃないかと思いますので、こういった
水質保全のためにそういった社会環境をよくしていかなければならぬという場合に、思い切ってやはり
土地が買えるような
措置を講じてやらぬといけない、こういうように思うわけであります。そういう意味で
計画の中にでも、思い切って資金手当てをしてやって、先行取得ができるような状態を生み出してやるということが必要であろう、こういうように私は思うわけであります。繰り返すようですが、もうほとんどのところは、まだ建物は建っていなくても
土地は企業によって買い占められておる、こういうことなんでありますから、そこのところをよほど考えておかないとこれはたいへんなことになるだろうと思います。そのためには、ここに
計画にありますような若干の、三十億か四十億のお金でもって
土地を先行取得しろなんということを言ってみたってどうにもならない。これはやはり思い切ってそういう手を打つように、これは自治省ともよくご相談いただいて、どんどん買い占めていくような方途を講じてくれというようなことでなくてはいけない。これは私は意見として申し上げておきたいと思うのであります。どうせそういうふうにやってもらえるだろうと私は思っておりますから。
それからもう
一つは、もう時間がありません。先ほ
どもちょっとお話がありましたように、
琵琶湖の
水質保全、これはきわめて大切でありますが、同時に、せっかく
保全された美しい水を
下流に流すわけであります。毎秒四十トンというようなものを流していくわけであります。上積みされるわけであります、いまのものに対して。そういう水をもらっておきながら、その水自体が汚染されておるというようなことであってはいけないのであります。この場合、桂川からの水質はきわめて悪い。これはもう使いものにならぬ水になっております。
淀川にしても右岸と左洋に分かれた。木津川方面から来る水と二つに水が分かれているという状態でございます。そこで、京都におけるところの流域下水道その他に対しても十二分な配慮をしてもらわなければいかぬが、同時に、いま汚濁されておるこの
淀川の
下流の水というものは、これを浄化する方法というものはほとんどないんじゃないかといわれているのであります。この場合、これはたしか大阪府の発案であり、同時に
関係市町村が強く要望しておるところの、汚濁されたところの汚水を導管によって別途に分離して、そしてそれを下手へ流すというようなことが強く叫ばれておるわけなんでありますが、
建設省あたりもこれを検討されておると思うのでありますが、これはぜひともやらさなければならぬ仕事じゃないかと思います。はたしてそういう方法がいいか悪いかは別でありますが、もう緊急の手を打たなければならぬところまできている。
琵琶湖側にいわせれば、水は国民の水でありますから、私ははっきりいって
滋賀県の水というわけにはまいりません。しかしながら、そういう水の効用というものが成立していないというようなことであったら、これはそれでなくても
地元県あたりは非常に
水位が下がることに対して戒戒しているわけであります。貴重な水ですから、しかもその水は一千万の
下流の人間の飲み水になるのでありますから、そういった点でそういった施策が伴っていかなければだめじゃないかと思います。これについて
整備本部あたりは一体どう考えておられるか、ここのところをちょっとお聞かせ願いたいと思うのです。