○吉兼
政府委員 いま小川先生からの、
東京都内の自動車の保有台数、今後の伸びという具体的なデータにつきましては、私、手元にいま
資料を持ち合わせておりませんので、後刻また調べましてお届けするなり、御
説明を申し上げたいと思います。
お尋ねの、現在の
東京都の光化学スモッグ、大気汚染
関係に
関連いたしました自動車の
規制の問題につきましては、新聞等で報ぜられておりますように
東京都のほうでもいろいろ横付されておることでございますが、
政府部内におきましても、昨日でございますか、閣議で
関係省庁の
大臣が
お話し合いになりまして、これに
関係いたしますところの運輸、警察、建設の省庁で緊急に対策を検討しようというふうな話し合いが行なわれたことでございます。そこで、いわゆるマイカーを
中心にしました
交通規制の問題は、御案内のとおり、事柄としてはもうそういうふうな問題にかなり正面から取り組まなければならぬ時期に来ているのじゃないかというふうに私
どもも認識を持っておりますけれ
ども、具体的に、技術的にどういうふうな
規制をするかという点に結局この問題の解決のポイントがあるように私
どもも思っております。警視庁が半面の矢面の責任者として、そういうふうな
規制をやる場合に非常にむずかしい問題があるという、責任者の
立場からいろいろ御
意見が出ておるようでございます。そこで私
どもは、そういう直接
規制の問題もさることながら、間接的な方法でもって乗り入れの
規制効果があがるような対策もあわせ講じていくべきじゃないかというふうな
考え方も持っております。もうすでに、そういう大
都市の
交通、ことに
道路交通規制対策としまして具体的な
方向が打ち出されておるわけでございます。たとえば
都心地域におきますところの駐車の
規制の強化とか、あるいはラッシュ時におきますところの路面
交通におきましてのバスの優先レーンの確保でございますとかいうようなことがすでに手を打たれております。それから、自動車の保管場所の
確保等に関する法律というふうな、あまり効果のあがってない法律もございますけれ
ども、そういうふうな面も、この際ひとつこの緊急事態を認識いたしまして、もう一ぺん抜本的に徹底した対策を打ち出す必要があるのじゃないか。そういうことをやることで、結果的には、いま話題になっておりますところの乗り入れの
規制効果をそういう面から誘導していくという施策も必要かと思います。あれやこれや、いろいろこの問題は複雑で、非常にむずかしい問題をかかえておりますが、私
どもの省におきましては
道路局が面接の
関係の部局でございますので、十分連絡をとりながらこの問題に取り組んでいきたいというふうないま状況でございます。