○
和田(春)
委員 いま
海運局長が言ったうちの、海外売船するといっておって実は成約ができなくて売れなかったから解撤のワクに入ってくる、それはけしからぬですよ。そういうのはおかしいと思いますよ。しかも解撤のワクの中にねじ込んでくるわけですから。船をつくることにしてしまったから何とかしろ、それをとめる
意味で、申し込むときにはすでに成約もできているものという条件をつけたのはわかるというのです。しかし、どうせスクラップにして解撤しようという形で申し込んでおったけれ
ども、海外との取引なんというものは、いつどこでどんな話ができるかわからない。今度引き合いがあって売船ができるということになったものを、おまえは解撤で申し込んだから売ることは相ならぬ、あくまで解撤しろ、そういう
指導はおかしいじゃないか。売れるものはどんどん売れ、解撤するものは解撤する、そうして新船建造するときには船質のいいものをつくって
構造改善をやっていこうという趣旨から考えた場合に、いささか官僚的、しゃくし定木的で、政策目的が何かということを踏み違えているのではなかろうかという点で持ち上げたわけですけれ
ども、この問題についてはきょうは時間もございませんのでこれ以上申し上げませんけれ
ども、十分検討していただきたい、こういうふうに思います。
農林省、来ておりますか。——それでは農林省にお伺いをしたいと思いますが、実はいまもう時間ぎりぎりに来ておりますので、私は端的に申し上げるので端的にお答えを願いたい。
第六十三回国会、昭和四十五年九月十日に私はこの
委員会で輸入植物の消毒についてメチルブロマイドの使用、それからそれにかわるべきより安全で性能の高い薬品の使用という問題について
質問をいたしました。岡安農政局参事官が答えているわけでございます。
そこで、その後メチプロはいろんな面で問題がある、特に今日薬害、
公害等の
関係でメチブロのような危険なものについてはいろんな面で問題にされている。これにかわるべき性能のいい薬品として燐化アルミニウムというものが登場してきているわけです。私も海外の
資料をずいぶん調べておりますけれ
ども、非常にこの薬品の安全性及び性能というものが認められて、たいへん多くの国でこれが広範に使われているにかかわらず、わが農林省は徹頭徹尾メチブロを擁護して焼化アルミニウム剤の使用をいかにして妨害するかということに血道を上げてきている。ここに新聞の切り抜きもずっと持っておるけれ
ども、きれいに新聞の切り抜きを並べれば、まさに農林省のそういう
姿勢がクローズアップされる。そのことについて、四十五年の
質問のときに、聞くところによると、メチブロ製造会社に農林省の役人が天下りをしておる、そのために民間のメチプロ製造会社の利益を守るためにわざと新しい、しかも安全だということで世界各国で使われている薬品の使用を妨害をしているのではないか、こういうことを
質問したことに対して、そういう事実は知りません、メチブロの製造会社にかつて農林省におった人間が入っているということは私
どもは聞いておらぬ、こういうことなんですが、ほんとうにそうかと私は念を押したわけです。ところが私の調べたところによると、ちゃんと入っておる。具体的な問題は名誉に関しますから、ここで会社の名前や人名は申し上げません。そうして農林省の一部の役人が、燐化アルミニウム剤の使い方を、そういうふうに使ったら効果がないとかまずいという使い方をわざと実験をやって、効果がない、効果かないといって、昭和三十七年以来十年間これを積極的に使用させないように、依然として危険なメチブロの使用を強制している。そのことのために、これは薬の会社じゃないですよ、使うほうの
業界から農林省に何度も何度も要請が出ているはずである。さらに最近はコンテナ
輸送というものがドア・ツー・ドアで能率化というものが要求されこのコンテナの
輸送に対しては燐化アルミニウム剤の使用というものが非常に適切であるということに対しても、要請をされているけれ
どもなぜか言を左右にして農林省はそれに対して積極的な
態度をとらない。いろんな面でことさらにむずかしい条件をくっつけては妨害する挙に出ている。そういう事実があるわけです。時間がないので一々言いませんけれ
ども、一体この輸入植物の消毒ということについてどういう考え方なのか、燐化アルミニウムの使用についてためられている理由は何か、またそれの使用をすみやかにさせるという考え方はないのかということを確かめたいと思うのです。