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米田委員 ぜひひとつお願いしたいと思います。
なお
長官、この磁気
探査、要するに
機雷の
探査機能といいますか
——磁気だけじゃないかもしれませんが、こういうものにつきましては、ひとつぜひ今後も新しい開発や装備の増強というような面についても私は要架したいと思いますし、このことは
港湾当局に対してましても私は要望しておきたいと思います。
あともう時間もございませんので、もう二つだけこの際お聞きしておきますが、
海麟丸の構造について私はひとつ問題を提起しておきたいと思います。
聞くところによりますと、この
海麟丸は、四十五年でありますか、秋田港におきましても突堤の根っこか何かにぶつかって、船体に約八十センチ
程度の電裂を生じて浸水しておる。コンフリーのブロックに鉄の船がぶつかって、鉄のほうが亀裂をして浸水したということであります。
それから今回のこの
事故でありますが、私も船に乗ってみまして、
爆発したのは推定は船首のほうであります。ところが、水はどのように入ったかわかりませんけれ
ども、船尾のほうが全部水没しておるわけであります。しかもいろいろ
説明によりますと、この船尾が水没して地についたのはほとんど瞬間的になっておる。大体三分か四分ぐらいの間に浸水しているとこういうのであります。ドカンとやられて十二メートル
程度の穴があいたというのは船橋から前の
左舷のほう。ところがうしろのほうが先に水没したというのは一体どういうわけなんだ。船の場合はその部屋、部屋に防水の壁というものが厳重になされて、隣の部屋まで浸水しても次の部屋は防げるという設計がなされているはずだと思う。普通の汽船や
漁船はそういう設計をしているわけであります。ところがこれはそういうようなことを聞かされておりますので、この
海麟丸の構造というものについても再検討する要はないか。工作船でありますから
しゅんせつ機能を最大限に発揮するために、安全というものが見失われていないか。
作業員の安全、乗務員、勤務者の安全というものが見失われておらぬかということを
指摘しておきたいと思いますが、これは検討をお願いしておきたいと思います。
それから
作業員の
皆さんが、いま
港湾当局に対して、安全が保障されなければ就労できないという意思表示をされて、就労の態度を保留するという通告をしておるというふうに聞いておるわけであります。私は、いまの
新潟港のこの現状からいきまして、からだを張って船に乗って
しゅんせつをやる
作業員の
皆さんが、そういう
心配をされて強く
安全性を求めておるのは当然だと思うし理解できるわけです。このことについて
港湾局長はどういうふうに
安全性の確保について対処されようとするか。勤務条件等についてももう少し検討してくれという要望も出ておるようであります。夜間
作業等についても検討を要するというふうにいわれておるわけであります。今回は幸いに十二時前後という昼間でありましたから混乱も非常に少なかったと思いますし
犠牲も少なかったと思うのでありますが、もし夜間であったら、これがまた
爆発でありますから、はたしてどうなっておったかということを考えるとりつ然たるものを感ずるわけでありまして、夜間
作業についてもまた何とかせいということはわかるような気もいたします。このことについても検討していただきたいと思う。
作業条件の改善等についてひとつ局長から答弁をもらいたい。
それから次に、人事院からおいでをいただいておるのでありますが、いろいろ調べてみますと、
犠牲になられました二人の方並びに傷害の公務員の
方々の今後の
対策でありますけれ
ども、まずお二人の補償の
関係を見ますと、国家公務員災害補償法の
関係からいきまして、きわめて不十分だと私は直感的に思うのです。人事院はこの法律の所管だそうでありますけれ
ども、公務員の命をどういうふうに見積もっておられるのか。いまこれだけ
人命尊重が第一の政治課題になっている。交通災害等によりましても強制保険が五百万円という強制力をもって
処理されておる。ところが今度の場合は、身を挺して
港湾の安全あるいは維持のために
犠牲になられたお三人の方が、年金にして遺族の方にわずか九十万円
程度、一時金にして葬祭料を含めて三十五、六万、四十万円
程度、それしか出ないような法律、これを人事院は一体どういうふうにお考えになっておられるのか。国家公務員の命をどういうふうに評価されるか。基本的な問題だと私は思う、言いわけは成り立たないと私は思います、こういう
状態に放置しておいて。この公務員の災害に対する法律の不備は、もう人事院の怠慢だと私は思います。現状に適応しない。したがって、これは早急に現状に見合った補償額の引き上げあるいは算定基準の改正、その他適当な措潰を加えなければならぬのじゃないか。いま時間がありませんから詳しいことは私申し上げませんけれ
ども、こういう
程度で放置しておくことは許されない。私はそれだけはっきり申し上げておきまして、人事院
当局のこの問題についての
見解をひとつお聞きしておきたいと思います。この間、前国会で、臨時議員立法で、警察官なんかについての補償について何か相当な措置を実はしたと思うのでありますけれ
ども、このように
港湾関係の職員なり、公務員の
皆さんが
犠牲になられて、そしてあまりにも差別のある現状の法律の不備、これはひとつ早急に直さなければならぬと思いますので、御
見解を聞いておきたいと思います。
なお、
港湾当局に対しましては、現在入院されている負傷者の
方々は、実は後遺症なんかの
関係も残ると思うのであります。治療その他万全の措置をとってもらうことは当然でありますが、今後後遺症の
関係等につきましても、負傷者の
皆さんが
心配のないように、ひとつ法律等十分に活用して十二分の措置をしていただきたい、このことを御要望申し上げておきたいと思います。
以上の二つの点を御
質問しまして、これについてお答えを聞いて、私の
質問を終わります。たいへん時間をとりまして恐縮でございます。