○井野
委員 そうですね。そこで、今度は運輸
大臣のほうしばらく聞いておっていただけばよろしいのですが、開発庁にお尋ねをしたいと思うのです。
実は、第二期開発
計画の、実績表を
委員部を通じて
資料でいただきました。きのう二時間ほど見たけれ
ども、どう
考えてもわからないのです。これは山田さんお持ちですね。
——いただきました半分はよくわかるのです。右側のほうの半分は。これは
先生方にお配りしなくて恐縮ですが、半分のほうはよくわかるのです。これを見ますと、一番初めのA、Cの
関係というのはやはり実績表で予算総額をしかも当初年度の貨幣価値に換算し直して、そして全体を一〇〇と見て、
計画より三%よけい予算をつけた。あるいは産業基盤については九九だ、そして社会生活基盤については七八だ。
大臣、ここが非常に大事なんですから、きちんと覚えておいていただきたいと思うのですが、先ほ
ども同僚議員の宮井議員の
質問に対して、
港湾局長が交付税その他やると言うのですが、これはあてになりませんけれ
ども、大蔵省にあとから聞こうと思います。たとえば、一緒になって負担をふやせふやせと言ったほうなんですから、これはあまりあてになりませんが。こういうふうに達成率において、道路や
港湾とか河川等はやったけれ
ども、一番大事な住民の生活環境を
整備する社会基盤についてはこういうふうに悪いわけなんです。第二期
計画は悪い。
そこで、今度は左のほうの表を見ますと、非常に達成率のいいものと悪いものとが出るので、このB、Cという数字はどう見てもわからない。ということは、無理な計算をはじき出したからわからぬわけでありまして、三十五年度に五百四万の人口であったものが十カ年で五百八十六万にしようとした。ところが、結果は五百十八万にとどまったのです。このことについて、自治省や開発庁は、社会増と自然増との
関係で、北海道の人が子供を生まなかったのか、生んだのか、それとも流出した結果、生んだけれ
ども減ったのか。そしてこれはこんなむずかしいことをしなくても、五百四万おったものが五百四万だったら、これは差し引きゼロということになる。ふやそうとしたのは八十二万なんです。実際ふえたのは十四万。八八という数字は出てこないのです。ところが、五百四万を含めて計算すると、こんなばかげた数字が出るので、皆さん帰ったあとでもう一回
考えて……。ここへ全部マイナスをつけると合うのです。これは
計画に対してマイナス八八であったということになる。実際は一二%しか達成できなかった、こういうことになる。ところが、右のほうは実際の実績を出しておいて、左のほうにはマイナスの数字を出しておくという法はないと思うのです。これは全くの行政公害だと私は思うのですね。これは、だれが見たってわからないのですよ。ひいき目に見て、さかさまに読んでいけばそういうことになる。一番わかりやすいのは
石炭です。千九百万トン生産しておった。二千四百万トンまで生産を上げようと思った。ところが閉山、廃坑でもって千九百万トン、皆さん、だれが見てもこれは零じゃないですか。七九だという。だから二十四を一〇〇にしていまの数字に戻っていけば七九だという、これはマイナスだということになります。ゼロより悪いわけなんですね。しかしそれでも七九という数字にはならない。これは全くおかしい話なんで、こういうことを楽しんでおやりになって、まるでクイズのような表を
国会審議にお出しになるということは、これは山田さん、かなり責任を感じてもらわなければいかぬと思うのです。防衛庁じゃないから責任とれなんて言いませんけれ
ども、これは不見識きわまる数字だと思うのです。こういうことを基礎にして大蔵省がものを
考えたり
運輸省がものを
考えたとしたら、私はたいへんだと思うのです。試みに、私は数字を打っておりますが、言いません。一体この十四万しかふえなかった、自然増ではどれだけふえたのか、社会的流出はどういうふうにあったのか、この
関係、もしわかっておられたら答えてください。わからなかったらいいです。