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大橋和孝君 そういうようなことばを聞くと、もう私がいまくどく言ったことも含まれていると解釈していいようなものですね。ですから、信賞必罰でやるというふうにおっしゃるんですから、私はそういうふうに解釈いたしておきます。
それからもう
一つ、将来のこういうことが起こらないようにするためには、やはり
不利益処分をしておられる人たちにも考えなければいかぬ。それからまた、いま行なわれているいわゆる昇格とか昇職とか昇給、その他配置転換、こういうような問題について、いままでの
調査の結果いろいろなものがあがっているわけですね。先ほどもちょっと触れましたが、
組合に属していても多少取り扱いが違うというようなそういう点があって、非常にこれが問題になっているわけでありますが、こういうことに対して、その
組合のほうで主張しておる労使の対立の点も、
調査の結果非常にいろいろな点を指摘されているわけでありますが、どうかひとつこの問題に対して、これもいろいろ交渉の結果で前向きに考えていただいて、いま、けさの
質問の中で、前向きに進んでおるからひとつそれをよく見守ってほしいというお
気持ちもありましたから、私はそれは了解いたしておきます。
それから非常に好意を持って、今後こういう問題が起こらないためにいまのような問題も
組合とよく話し合いをしていこうという御姿勢だと私は考えているんですが、そういう
意味では一歩前進だと、こう思いますけれども、まだまだこういう問題に対して、その後いろいろな起こっている事柄を考えてみますと、相当副
総裁なり当局の中央幹部の方がほんとうに前向きな姿勢でやらない限り、また末端で同じようなことが起こる、私はなぜこういうことを非常に強調したいかと申しますと、いままで当局の中央のほうからこういう路線でやれという路線が示されたわけですね。いわゆる生産性の
運動、こうやれというレールが敷かれた、ところがそれが行き過ぎてしまって非常にトラブルが起こってきた、ですからこれを少し戻したいというときに、百八十度転換しなさいという
命令が出しにくいという点があるだろうと私は想像するわけなんです。それが
徹底をしないものだからして、末端のほうではいままでのレールどおり進みますから、
総裁やらなんかと話をすると、あるいはまた副
総裁なんかと話をするとこうだと、こういうふうにして
徹底的に取り締まっていますのだと、今後も
組合と話し合っていきましょうと、また話し合いの機会も先に延ばしましょうと、いろいろ前向きの姿勢がありますけれども、そういう話し合いができておるのに、
現場のほうにいきますと同じようなことが行なわれていて、こういうようなことでは非常に労使間の信頼度というか、信ずるという
気持ちというものに格差が出てくるわけですね。あんなことを上では言っておるけれども、下のほうではこうなっている、こういうことが非常にいま問題になっている点なんですね。いま答弁を聞いておると、こうやります、ちょっと待ってください、それならやりましょうというようなことだけではいかない。私はもう少しくどくそのことを詰めてみたいと思うのですね。私か、いま話し合いが
——組合との話し合いもあるでしょう、あるいはまたいろいろ分かれているところだから、そういうところを調整する点もあるでしょう、いろいろと困難な点はあるだろうと思いますけれども、そういうようなものも含めて相当やるということをここで決意を持って、ほんとうに
組合の人たちも関心を持っているところでありますし、末端のほうでも非常にそういうきびしい問題も控えているところですから、やはり不利益を受けた人には不利益にならないように戻してやるということの
徹底をした
一つの方針、方式、それからまた、そういう問題が起こってきたときには起こらないような
——一いわゆる事件の問題だとか、いろいろありますね、いま話しておられることが、そういう問題に対してよく話し合いをして、ほんとうに労使が納得していかれるような線を出していただかないと、私はなかなかいかぬと思う。少なくともそういうレールが敷かれたところをぐっとひん曲げて、これからはこういうふうに修正していくんだよということを示される必要があると思うのですよ。それをせずに、下のほうに対しては言いにくいことを言わずに、上のほうだけでこうするのだああするのだと言っていることが、まだ幹部との話し合いの中で、私どもが受けている受け取り方が、下へいって聞けば全然それが
徹底していない、相変わらずそうやっている人が抜てきされていく、私が言ったように、二十七、八の区長さんが、ああいう
態度でおった人が、あれは最も優秀な
職員として、次にどこへ抜てきされるというような形になれば私はたいへんだと思うのです。
これは郵政のほうにもそういう例はたくさんあります。ですから、私も今後郵政の問題に対しても取り組むつもりでおりますが、この
国鉄の問題でも同じことであると私は思う。だからこういうことに対して私はほんとうに
徹底的に取り組まなければ、今後の労使関係の問題というものは依然としてトラブルを起こし、一方では「ひかり」とか「こだま」とか、非常にりっぱな、
世界でも有名な鉄道が走っておりながら、中の労使の問題からいえば最低のことが行なわれている。こういうような状態であっては、いかに二重構造、三重構造を非難されている
日本の状態とはいいながら、こういうことが許されては私はならぬと思う。ですから、そういう
意味から考えて、この問題に対して私はくどいようでありますけれども、もうそういう方向を見出して努力をしてもらっておるということを評価しながら
——評価しているんですよ、評価しながら私はこういうことに対してもっと詰めておきたいと思うわけです。ですからひとつ、副
総裁も先ほどからそれを一生懸命やるとおっしゃっていただくのだから、こういう問題に対しても労使ともに
徹底的にひとつ
組合のみんなも納得できるような線でやるということだけぐらいは、ここで大筋の方針を示してもらうことが私はどうしても必要だと思います。私はそういうことが相当前向きにやられぬ限り、ほんとうに
徹底的に取り組みたいと思うんですよ。ですから、いろいろな
意味でもしあなたのほうがいろいろな
資料を出さなければ、私のほうは国会の
調査権を発動してでも出ていって、
個人でもいいからいろいろなものを見せてもらって、そういうものに使われるものを一ぺん
徹底的に洗ってみたいと思うんですよ。これに対しては、民間で聞くだけで真偽のほどはわかりませんけれども、こういうものに百二十億も使われているというんですからね。それなら、まだこれから鉄道の運賃上げようかと言われているときに、
国民に対して大迷惑。ですから、私は
国民の期待にこたえる
意味からも、一ぺんいろいろな費用の使い道に対しても
調査をしてやりたいというぐらいに憤りを持って考えているんですから、そういう
意味におきましてもあなたのほうの
考え方をぴっちり出していただいて、ほんとうに真剣に取り組んでいるんだと、そのくらいのことをおやりになるには相当な日にちがかかるからそれならお待ちいたしましょうと、そういうふうに誠意を示していただきたいと思うのですが、いかがですか。